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大分市の洋画ポスター店「ムービーイメージス」 「映画話だけでもOK」

映画話で盛り上がりたいと話す藤定さん

映画話で盛り上がりたいと話す藤定さん

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 大分市で欧米映画のポスターや関連写真などを扱う「Movie Images(ムービーイメージス)」(大分市府内2、TEL 090-3947-1068)がオープンして3カ月たった。

店内に並ぶ名作洋画のポスター

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 店舗を営むのは「子どもの頃から洋画が好きで、大学でも映画論を学んだ」という藤定健二さん(53)。関西圏の旅行代理店に勤め添乗員として世界中を回っていたが、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の影響を受け離職。アルバイトで生計を立てる傍ら、趣味を生かしてインターネットで輸入販売を始めた。

 2014年に母親の住む国東市に移り住み、今年4月1日に実店舗をオープン。もう一つのアルバイトをこなしながら片道1時間以上をかけて通っている。「ネット販売が何とか形になったときに、この業態の店舗展開に興味が湧いた。アイルランドのダブリンやチェコのブルノにそういった専門店があるのを見てきたので、取りあえずやってみようと思った」

 店舗は約25平方メートル。1970~80年代を中心とした欧米映画の複製写真など600種類とポスター約100種類をそろえる(1,000円~)。映画関連のほかにも、米国の伝説ミュージシャンとされる「カート・コバーン」のポスター、アポロ13号帰還に歓喜するNASA管制室やライト兄弟の飛行機といった科学・歴史分野の写真も並べている。

 売れ筋は、俳優はオードリー・ヘプバーンで映画は「ゴッド・ファーザー」。一番人気はヘプバーンの写真(7,900円、フレーム付き)。「客層は高校生から高齢者までさまざま。特に中高年層は懐かしがってじっくり見ていく。昔のレコード店でお気に入りの一枚を探すような感じ」と藤定さん。

 開店後の初めての客は会社員風の女性で、アポロ11号の乗組員が撮影した月面に残った足跡の写真を購入していったという。男子高校生が1971年に公開された映画「時計じかけのオレンジ」の写真を買っていったこともあり、「この人がこれをという新鮮な驚きがある。やはりネットでは分からない面白みがある」と話す。

 開店3カ月でリピーターも増えたが、店舗経営としてはまだまだという。「大分市の繁華街に事務所を構えたと思えば安いもの」と笑い飛ばし、「見るだけでも楽しいと思う。写真やポスターを見ながら映画話をしたい人は足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は13時30分~19時30分。

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