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大分学研究会の「おしゃれ郷土料理」 人気シェフ6人「作り方教えます」

県庁で紹介された創作郷土料理「新しい大分を食べよう」

県庁で紹介された創作郷土料理「新しい大分を食べよう」

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 大分県内の人気シェフ6人が創作した「おしゃれでおいしい郷土料理」を作る講座が7月20日から県内各地で順次、開かれる。一般社団法人大分学研究会(楢本譲司代表理事)の主催。手に入りやすい県産食材を使い、手軽に作れるメニューを紹介することで食の伝統文化の浸透を図る。

「鉄砲サンド」

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 同研究会では、若い世代の郷土料理への興味促進を目的に、2018(平成30)年度に県内の料理人に郷土料理「新しい大分を食べよう」の創作を依頼。「大分」「別府・国東」「県北」「日田・玖珠」「豊肥」「県南」の地域ごとに、4種類ずつ24種類のメニューを考案してもらった。それぞれ佐藤周二さん(由布ポタジェ)、梯(かけはし)哲哉さん(オットエセッテオオイタ)、中園彰三さん(裏舌鼓・リゼッコ)、佐々木美徳さん(寳屋・たからや)、大久保智尚さん(トモクローバー)、河野辰也さん(ムッシュカワノ)が担当。冊子にして配布したほか、代表料理の作り方についてはユーチューブでも配信した。

 料理講座は前年度事業を受け継ぐ形で開催。各地域を巡る形で10回を予定しており、担当シェフによる料理の解説と調理実演、調理実習、試食、意見交換などを行う。九州電力の大分営業所や別府営業所など、各営業所にあるクッキングスタジオで開く。

 7月20日の第1回「大分」は佐藤さんが「季節の野菜餅と塩ゆで豚」「鉄砲サンド」「ヨーグルトマト」を紹介。第2回(8月8日)「別府・国東」では、梯さんが「今風のけんちゃん」「おおいた和牛しぐれ煮どんぶり」「ネオ石垣もち」を作る。3回目以降の詳細は未定。時間はともに10時30分から。参加費は1,500円で、定員は各回先着20人。窓口は同研究会(TEL 097-538-9731)で6月20日から電話、ファクス、メールなどで受け付ける。

 6月19日は、楢本代表理事ら4人が県庁を訪れ、広瀬勝貞知事に新メニューをPRした。広瀬知事は「鱧(ハモ)の味一ロールカツ」(県北)、「がめ煮風あんかけ焼きそば」(日田・玖珠)、「魚の皮と内臓のサフランゼリー」(豊肥)など5品を味わい、「それぞれの伝統料理の特徴を生かして近代的な味になっている。どれもさすがという味わいで子どもでも食べられると思う」と感想を述べた。

 楢本代表理事は「自分たちの子どもに食べさせたいという思いも詰まっている。量販店で手に入る食材で手軽にできるので、作ってみてほしい」と呼び掛けた。

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