湯布院公民館(由布市湯布院町川上、TEL 0977-84-2604)で6月27日から、「第17回ゆふいん文化・記録映画祭」が開かれる。
同イベントは沢山作られているがなかなか上映の機会がない国内のドキュメンタリー映画に特化した映画祭。埋もれてしまいそうな作品に光を当てようと1988年から毎年開催されている。
今回は、「知らなくていいことなんて何もない」をテーマに、全国から公募で集まった作品約411点から松川賞受賞作など、3日間で計18本を上映する。
「福島・生きものの記録(76分)」は、東日本大震災の渦中(かちゅう)に置かれた野生生物、家畜やペット、被ばくした牛を見捨てられずに飼い続ける牧場主などの行方を追跡する。そのほか、「生(せい)」の本質を見続けてきた家族の記録「ある精肉店のはなし」(108分)など。
スタッフの山内さんは「一点一点、関係者が試写して選んだ映画。今回のテーマはとても難しいことかもしれないが、普段では見ない所を映画で見ることによってもう一度日々の暮らしを見つめ直してほしい。上映後は映画関係者を交えたディスカッションや懇親会もある。制作側と見る側の感覚の違いなど、ぜひ意見をぶつけあってほしい」と参加を呼び掛ける。
詳しい内容はホームページで確認できる。同祭は今月29日まで。