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大分県立美術館で横尾忠則展 生涯たどるグラフィックなど500点ずらり

大分県立美術館で開かれている横尾忠則展

大分県立美術館で開かれている横尾忠則展

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 「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」が現在、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の1階展示室Aで開かれている。横尾さんの生涯を紹介するグラフィックデザインなど約500点が、訪れた人の目を楽しませている。

会場には横尾さんの「画業」がずらり

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 横尾さんは1936(昭和11)年生まれの85歳。兵庫県西脇市出身。1960年代からグラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動を始め、和のテイストにポップアートの感覚を絡めた独自の表現で注目を集めた。1972年にニューヨーク近代美術館で個展開催。1980年代からは画家・芸術家として活動領域を拡大している。

 展示会は大分県芸術文化スポーツ振興財団・大分県立美術館などの主催。大分経済新聞などが後援。大分初の大規模個展で、「原郷から1936-1960」「越境1960-1981」「幻境1981-2000」「現況2000-現在」と時代ごとに分けた4章で紹介している。

 5歳の時に鉛筆とクレヨンで絵本を模写した「武蔵と小次郎」、兵庫時代に描いたポスターといった原点となる作品から、「アングラ劇団」の宣伝用ポスター、交友関係があった三島由紀夫の美学を描いたアクリル画、「ピンクガールズ」の連作などが並ぶ。

 ピカソの回顧展で感銘を受け、画家として本格的に活動を開始した後の作品も紹介。テーマカラーの赤をふんだんに使った油彩画や街並みの三差路を切り取った「Y字路」シリーズなどを展示している。

 期間中、12月11日・25日、1月8日・22日の14時から学芸員によるギャラリートークがある。参加無料で予約不要。同展観覧券が必要。12月14日にはiichiko音の泉ホールで「GENKYO 横尾忠則関連 ワンコインリレーコンサートvol.3 蓮沼執太フィル」もある。開演は14時と19時。料金は500円。

 開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=1,200円、大学生・高校生=1,000円、中学生以下無料。1月23日まで。

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