別府市の障がいのある人たちの作品展「アール・ブリュットの芽ばえ展」が現在、別府市美術館2階企画展示室で開かれている。
市内の福祉事業所でつくる実行委員会の主催。芸術を通して障がいのある人の生活を豊かにし、障がいのない人との相互理解を促す目的で開いている。今年で9回目。「アール・ブリュット」はフランス語で、「生の芸術」と訳される。
今年は市内の就労支援継続B型など21施設から146作品、個人6人から9作品、支援学校2校から5作品が寄せられた。合計160点は過去最多で、絵画、工作、写真、動画などを展示している。
カラフルなボールペンで花に色を付けた塗り絵、大きな木の形に切り抜いた模造紙に色とりどりの手形を付けた作品などが並ぶ。
「べっぷ優ゆう」の工藤由里子さんはアクリル絵の具でピンク色の花々を描いた「Flower」を出展。「同じ色が重ならないように塗ることを考えた。久しぶりに大きな紙に描けて楽しかった」と話す。
開場時間は10時~17時(最終日は15時)。入場無料。12月20日まで。