
「響きあう絵画 宮城県美術館コレクション カンディンスキー、高橋由一から具体まで」が現在、大分市美術館(大分市上野、TEL 097-554-5800)で開かれている。
宮城県美術館は1981(昭和56)年に開館。日本の近現代美術、宮城と東北の美術、表現主義を中心とする海外の美術品など約7000点を収集している。
同展は、宮城県美術館改修に伴う休館を機に開催。高橋由一、萬鉄五郎、松本竣介の日本近代洋画、ヴァシリー・カンディンスキーやパウル・クレーの西洋絵画など約70点を紹介する。
高橋由一は幕末期に油絵の技法を学び、日本近代洋画の父ともいわれる。今回展示する「宮城県庁門前図」など、写実的描画で対象を記録する作品を残した。カンディンスキーはロシア出身の抽象画作家。会場には「活気ある安定」など5点が並ぶ。
岸田劉生の「真田久吉像」、東郷青児の「コーヒーを飲む女」など大正期の作品も展示。「気まぐれ美術館」のエッセーで知られる文筆家・洲之内徹が収集した「洲之内コレクション」のコーナーも設けている。
開館時間は10時~18時。観覧料は、一般=1,200円、大学生・高校生=900円、中学生以下無料。6月22日まで。期間中、6月9日・16日は休館。