大分・うみたまご アゴヒゲアザラシ「ブル」の水槽にお嫁さん候補搬入

うみたまごに登場した雌の「アゴヒゲアザラシ」

うみたまごに登場した雌の「アゴヒゲアザラシ」

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 大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分市神崎、TEL 097-534-1010)で11月19日、雄のアゴヒゲアザラシ「ブル」が暮らす水槽内にお嫁さん候補の雌アゴヒゲアザラシが搬入され、同時飼育が始まった。

水面に浮かぶ「アゴヒゲアザラシ」

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 アゴヒゲアザラシは日本海で見られる中で最大のアザラシ。成獣は体長2.5メートル、体重300キロにまで成長する。特徴的な立派なヒゲで海底の餌を探す。同館ではアゴヒゲアザラシのほか、日本の水族館では最も多く飼育されているゴマフアザラシ、鼻が長く伸びているのが特徴のハイイロアザラシなど4種類のアザラシが飼育されている。

 同館で飼育され始めて約6年がたつ雄のアゴヒゲアザラシ「ブル」は、長くたくさん生えたヒゲと、瞳が大きく愛らしい顔が特徴。飼育部の澤田さんは「ブルは他のアザラシと比べて賢く、芸を飲み込むスピードが早い」と話す。

 「ブル」のお嫁さん候補であるアゴヒゲアザラシの雌個体は今年9月30日、ロシアのベーリング海より迎え入れ、バックヤードにある予備プールで飼育されていた。環境になじめるかという不安や餌を食べるのが遅く心配があったが、新しい環境にも慣れ、健康状態も良好であることから雄個体が生活している展示水槽に移動し同時飼育を行う運びとなった。

 晴れてお披露目となったロシアから来たお嫁さん候補の雌個体は、新しい水槽や初めて会うアザラシに警戒していたのか「ブル」とのツーショットは見られなかった。同館では将来的に、水族館で事例のないアゴヒゲアザラシの繁殖を目指している。今回搬入された雌個体について、いい夫婦の日にちなみ11月22日より来館者を対象に愛称の募集を始める。

 澤田さんは「アザラシの種類や個体によるそれぞれの良さを見分けながら楽しんでほしい。イケメンの『ブル』と美人なお嫁さん候補を優しく見守ってもらえたら」と来館呼びかける。

 開館時間は9時~18時。入館料は、大人=2,200円、小人(小・中学生)=1,100円、幼児(4歳以上)=700円。

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