見る・遊ぶ 暮らす・働く

大分VS宮崎、「健康寿命日本一」競う 野菜摂取、減塩、歩数で勝負

大分VS宮崎「健康寿命日本一」をPRフライヤー

大分VS宮崎「健康寿命日本一」をPRフライヤー

  • 30

  •  

 大分県と宮崎県が連携して現在、「先に、健康寿命日本一になるのは、どっち!?」のキャンペーンを行っている。

[広告]

 大分では「目指せ!健康寿命日本一」、宮崎では「目指せ!健康長寿日本一」と同様の県民運動を展開していることから、隣県が提携して実施する同キャンペーン。野菜摂取量や歩数などの項目を競いつつ健康寿命の延伸を図る。

 宮崎県では野菜摂取量増加を促す「ベジ活プロジェクト」、大分県では食塩摂取量の低減を目指す「うま塩プロジェクト」、歩くことで生活習慣の改善を図るアプリ「おおいた歩得(あるとっく)」の導入などを展開していることから、今回はそれぞれの運動の成果となる「野菜摂取量」「食塩摂取量」「歩数」と、肥満度を表す体格指数「BMI」を加えた4項目について、数値と全国順位を男女別に競うことにした。

 全8項目のうち「女性の野菜摂取量」を除いて全て大分県が上回っているが、県の目標「減塩マイナス3グラム」「野菜350グラム」「歩数プラス1500」には届いていない。対決の肝となる「健康寿命」においては、大分県の男性71.56歳(全国16位)、女性75.01歳(同10位)に対して、宮崎県は男性71.75歳(同8位)、女性75.37歳(同4位)となっていて、共にベストテン入りした宮崎県に後れを取っている(2013年国民生活基礎調査)。

 大分県ではこれまでに、「うま塩プロジェクト」で大学、企業、各種団体と新レシピの開発を進め、35種類のメニューを選定。県内の小学校407校の給食に盛り込むなど若年層からの減塩に取り組んできた。働く層の健康予防として導入した「おおいた歩得」についても1月10日現在の登録数は6941人で、県福祉保健部健康づくり支援課によると「順調に増えている」という。こうした「健康寿命日本一」を目指した活動を継続している中、今回のキャンペーンで隣県を意識する形となった。

 キャンペーンのポスターを宮崎県が300部作製し、大分県に100部進呈した。4項目の男女別数値と順位の表に、大分県応援団「鳥」めじろんとみやざき県シンボルキャラクターみやざき犬、両県の地図や名所などをデザインし、対決感を演出した。

 宮崎県福祉保健部健康増進課の村田天秀さんは「重要と思われる項目を選んで数値を比較したら、びっくりするぐらい大分との差があった。大分の取り組みはいろいろ進んでいるのでそれに負けないよう、各項目で抜いていけるように頑張りたい」と意気込む。対する大分県福祉保健部健康づくり支援課の小川高広さんも「宮崎の追随以上に各項目の数値を伸ばして健康寿命でも上回りたい」ときっぱり。隣県とも対決姿勢を崩さぬまま切磋琢磨(せっさたくま)し、日本一を目指す。

大分経済新聞VOTE

大分県の1番の魅力は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース