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大分市の「八百屋レストラン洗濯船」が無料試食会 先着32人に人気弁当「大盤振る舞い」

米粉で揚げた鳥天を入れた日替わり弁当(試食会当日の内容は未定)

米粉で揚げた鳥天を入れた日替わり弁当(試食会当日の内容は未定)

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 大分市の飲食店「八百屋レストラン洗濯船」(大分市長浜町1、TEL 080-3220-3796)が9月30日、「お弁当丸ごと試食会」を開く。電話予約した先着32人に人気の弁当を無料で提供する。

来店を呼び掛ける裕美さん

 今年2月、長浜神社の正面にオープンした。旬の食材を低温加熱したオリジナル料理が特徴で、ランチ用の弁当配達と店舗での予約制ディナーを柱としている。開店当初は店舗内でランチ営業も行っていたが、口コミなどで「体に優しい癖になる味わい」が広がり注文が増加。「午前中の調理と配達で忙しすぎてランチ営業をやめた」という一風変わった人気店だ。

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 同店の母体は青果店。飲食店展開は、知人の健康を気遣った弁当を作ったことを機に始まったという。カセットコンロの弱火でゆっくりと火を通す独特の加熱調理のほか、砂糖の代わりにメープルシロップ、小麦粉の代わりに米粉や片栗粉を使うなど、体のことを考えたアイデアが全ての料理に詰まっている。

 試食会は食を切り口に「考えること」を伝えようと初めて企画した。店を切り盛りする横山田吾作さん(49)は若手経営者などを対象とした異業種勉強会も開いており、「深く考えず、すぐに答えを教わろうとする人が増えていると思う」と言う。「料理の世界では、食材選び、調理方法、栄養価などを分析していく中で、モノやコトの本質を理解し最適の答えにたどり着く論理的思考を養うことができる―という難しいことを言っても始まらないので、まずは気軽に食べてもらうスタイルにした。食材、作り方、味付けなど質問があれば何でも答える。もちろん食べるだけでもOK」と笑顔を見せる。

 日替わり弁当(通常価格650円)を「そのまま丸ごと」提供。肉か魚のメイン料理と副菜2種を入れ、一口フルーツを付ける。ライスは白米と玄米を混ぜて提供する。県産茶葉を使った杜仲(とちゅう)茶も無料で振る舞う。「仕入れにもよるので詳細なメニューは直前まで決まらない。十数種類の素材を煮込んだオリジナルカレーになる場合もある」と横山さん。

 29日までに電話予約すれば、子どもから大人まで、家族連れでもグループでも誰でも参加できる。参加理由も問わない。店内の飲食スペースは8席で、当日は11時30分から30分ごとに入れ替え制で4回実施する。店主の横山裕美さん(29)は「店で輪が広がればそれでいいし、いろいろ家庭に事情がある人もいると思うので、その場で食べずに持ち帰ってもらっても構わない。欠食改善に役立てばそれはそれでうれしい」と、まさに「何でもありの大盤振る舞い」で実施する。

 横山さんは「今後は月1回のペースで定期的に開きたい。微力だが、自分たちの弁当を通していろいろなことを考え、気付く人が増えていってくれれば」と期待を寄せる。開催に当たっては「初めての試みなので集まってくれるかどうか不安。味や栄養には自信があるので、まずは一口でもいいから食べに来てほしい」と呼び掛ける。

 仕込みおよび配達中などの際は電話に出られないこともある。