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別府市の土産物店と保育園が共同で園児用菓子開発 「郷土愛育むおやつを」

右から彌田さん、原口さん、南光物産の製造部・松尾周作さん

右から彌田さん、原口さん、南光物産の製造部・松尾周作さん

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 別府市で土産物菓子などを製造・販売する「南光物産」(別府市鉄輪、TEL 0977-66-4151)は、市内の餅ヶ浜保育園と共同で子どもたちに提供する新しい菓子作りに取り組んでいる。別府銘菓の「ざぼん漬」を使ったおやつや野菜を練り込んだパンなどを開発中で、原口智成社長(38)は「子どもたちの郷土愛と健康を育んでいきたい」と意気込んでいる。

試作中のパンと「ざぼん漬ヨーグルト」

 同社が6月から7月にかけて、新型コロナウイルスの影響で休業した観光施設や旅館から引き取った土産品を保育園に提供したことがきっかけ。行き場をなくした菓子類を振る舞う粋な計らいに対し、彌田昌克副園長(38)が「地域経済の循環のために何か恩返しを」と園内用の菓子開発を依頼した。

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 原口さんらがアイデアを練り、ザボンの皮を砂糖と水あめで煮詰めた「ざぼん漬」をヨーグルトに漬け込んだり、パンに入れたりして試作を重ねた。栄養面とアレルギーに留意しながら、ホウレン草のパン、黒ゴマクッキー、ニンジンケーキなどの開発にも取り組んだ。

 8月26日と9月25日に保育士と管理栄養士を交えた試食会を開いた。彌田さんは「味は申し分ない。子どもたちがきちんと栄養を取れるおやつとして園内でも好評」。原口さんは「連携を取りながら多くの人の声を取り入れて、子どもたちに愛されるものを作っていきたい」と話す。

 今回の食育事業で、同社は観光に依存しない事業分野の確立、保育園は給食担当者の労力削減も視野に入れている。彌田さんは「3カ月から5歳児まで、年齢に合わせたメニュー作りが大変で十分な休憩時間が取れないのが実情。こうした取り組みを基に働き方改革にもつなげられれば」と期待する。

 今後は10月までに菓子やパンのレシピを完成させ、11月から提供を始める予定。来年からはそのほかの保育園での導入も検討しているという。原口さんは「子どもたちにざぼん漬の味を知ってもらいたい。地元製造業として役に立てれば」と話している。

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