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別府市の「ディグコーヒー」 ゆったり新天地でパフェや軽食も視野に

「DIG coffee」の堀さん

「DIG coffee」の堀さん

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 別府市のカフェ「DIG coffee」(別府市上人ケ浜町、TEL 0977-67-0029)が移転オープンして1カ月がたった。

「パリ&サク」食感が人気の「アップルパイ」

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 別府市生まれ日出町育ちという堀伸彦さん(33)がこだわりのケーキとコーヒーを提供する同店。3月7日にJR別府大学駅近くから県道642号線沿いに店を移した。

 店舗は約110平方メートル。壁、天井は白を基調とし、全面ガラス張りの窓から差し込む光を利用した。テーブル6卓にカウンター6席と席数を抑え、落ち着いた時間を楽しめるゆとりのある空間に仕立てた。旧店舗の約5倍という広さで、妻の律子さんは「ベビーカーで自由に移動できるので、喜んでくれるお母さんも多い」と言う。

 元々はバリスタになりたかったという堀さん。「コーヒー店を出すには料理やケーキの提供も必要だと思い、先に時間がかかる道から入った」。ホテル、ケーキ店、カフェという順で技術を身に付け、2011年9月に店を開いた。「開店直後は苦しかったが、ここ数年でようやく動き始めたという感じがする。お客さんの口コミのおかげでここまで来れた」と振り返る。

 同店を人気店に押し上げたのは「アップルパイ」(340円)。「パリパリ」「サクサク」という食感が受けて今や店の代名詞ともなっている。「味は人によって好みが分かれるが、食感はみんな同じように感じると思う。そこに手を掛けたかった」。延ばしたパイ生地の上にバターをのせ、その上にもう一度生地を重ねる。三つ折りにした後、6回畳む。「寝かせては折る作業の繰り返しでとにかく時間がかかるが、これがあの食感につながる」と笑顔で話す。リンゴは煮込んでも水っぽくならない国産の「サンふじ」や「ふじ」を使い、1日4回ほど焼き上げる。「やはり焼きたてをそのままかぶりついてほしい」

 2番人気は「キャラメル Nuts タルト」(350円)。「しっとりとした食感、カラメルのほろ苦さ、アクセントのアーモンドをうまくまとめることができた」。ほかにも「生チョコケーキ」(380円)、「ますかるぽーねレアチーズケーキ」(同)、「いちごショート」(400円)なども売れ筋という。

 コーヒー豆は別府の名店「珈琲専科グリーンスポット」のブラジリアンブレンドを使う。堀さんが飲み比べを重ねてたどり着いた豆で、深いりながら苦味、甘味、香り、こくを楽しめるという。「ミルクとの相性も抜群なのでカプチーノも味わってほしい」。注いだコーヒーの上面に絵を描く「ラテアート」のサービスも行っている。

 移転直後の1カ月はオープン記念のキャンペーンもあり、眠る時間が取れないほどの忙しさだったという。一息ついた現在、今後のさまざまな新サービスについて考えている。「まずは季節のパフェシリーズを始めたい。最初はイチゴを使う予定。ほかにもホットドッグなどの軽食にも挑戦したい」と新天地で意欲も新たにしている。

 営業時間は10時~19時。

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