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大分市で詩のイベント「月曜の会」 叙情の世界を音楽と舞踊で表現

詩の世界を表現した「月曜の会」

詩の世界を表現した「月曜の会」

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 大分市のカモシカ書店(大分市中央町2、TEL 097-574-7738)で4月16日、詩をテーマとした文芸イベント「月曜の会」が初めて開かれた。

「オンド・マルトノ」を弾く西山さん

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 大分市地域おこし協力隊(TEL 097-537-7251)の隊員・根本次郎さん(63)の企画で、同書店と共催する同イベント。市民が文化や芸術について気軽に語り合う「サロン」の形成を目指し、詩の朗読を中心に詩から想像した音楽、舞踊、美術などのパフォーマンスを毎月1回、月曜に同書店で定期開催する。

 初回は約30人が参加。同店店主の岩尾晋作さんが「家に持ち帰っても孤独な想像の時間が続くような刺激として、詩は最適だと思う」とあいさつ。19時40分過ぎから「詩と音楽」「詩と舞踊」「詩と朗読」の3部構成で行った。

 「舞踊」では仏国現代舞踊の第一人者とされるスーザン・バージュさんが、米国の詩人カミングスの詩「1枚」にコンテンポラリーダンスを振り付けた。スーザンさんはダンサーの竹元完奈さんが一通り踊った後、葉が舞い落ちる様と物寂しい雰囲気を表したそれぞれのシーンについて丁寧に解説した。

 「音楽」は瀧口修造の詩に基づく武満徹の曲を、西山恭子さんが電子オルガンの原型という「オンド・マルトノ」で表現。「朗読」では大分大講師の安道百合子さんと福岡教育大教授の阿部守さんが詩人・渡辺玄英さん監修の詩を読み上げた。

 大分市金池から参加した杉山光代さん(76)は「詩と幻想的な音楽のコラボはすてきで、踊りは解説もあって分かりやすかった。今まで感じたことのない空間を楽しめた」と満足そうに話した。根本さんは「書店で行ったこともあり、客層が素晴らしかった。とても良い雰囲気の中でできたと思う」と振り返る。

 2回目以降の開催日時は未定。

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