大分県の埋蔵文化財センターで土器や機器を触って楽しむ子ども博物館

出土品を触れる体験コーナー

出土品を触れる体験コーナー

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 大分市の大分県立埋蔵文化財センター(大分市牧緑町、TEL 097-552-0077)で6月19日、出土品や専門器具に触ることができる「子ども博物館」が始まった。

真弧を使った土器の型取り体験

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 同センターは2017年4月開館。豊の国考古館、BVNGO大友資料館、整理作業見学室、考古情報室・講座室、歴史体験学習館などを備え、埋蔵文化財の調査、整理、保管、公開などを行っている。公開については常設展や企画展などを無料で実施する。展示面積は約1000平方メートルで全国で最大。

 「子ども-」は、小中学生に考古学の楽しさを知ってもらおうと初めて開催。県内などで出土した遺品など110点を「見る」「触る」「確かめる」の3コーナーに分けて展示している。

 「見る」コーナーではメノウの勾(まが)玉やガラスの玉など、形や材質の違いが分かるように並べ、銅とすずを合わせて作っていた弥生時代の銅剣を現代の技術で再現した複製も展示した。さびた錠前はX線写真で撮影し、内部構造を見えるようにした。

「触る」には壷(つぼ)、甕(かめ)、石包丁など13点を展示。実際に触って質感を確かめたり、持ち上げて目の前で見たり、重さを感じ取ることができる。実寸を図る竹製の計測道具「真弧(まこ)」を使った型取り体験も可能。ほかにも出土品の成分を見極める顕微鏡や遺構などの高さを測る測定器「レベル」も体験できる。

 「確かめる」では、銅鐸(どうたく)に描かれたシカやトンボを探したり、出土品の用途などを当てたりするクイズコーナーを設けている。アンケートに答えると先着300人にクリアファイルとうちわを進呈する。

 同センターの服部真和さんは「普段は味わえないような展示スタイルで、内容も分かりやすくなるように工夫した。これからの週末や夏休みを利用して訪れてほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時から17時。月曜休館。入場無料。9月2日まで。

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