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大分・くじゅう連山大船山で山開き 絶景とミヤマキリシマ堪能

連山を望む中に広がる新緑とミヤマキリシマ

連山を望む中に広がる新緑とミヤマキリシマ

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 竹田市の大船山(たいせんざん)(1,786メートル)で3日、くじゅう連山に夏山シーズンの到来を告げる山開きがあった。

万歳三唱で山開きを祝う参加者

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 くじゅう連山は九重町から竹田市北部にかけてまたがる火山群で、一帯は阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。九州本土最高峰の中岳(1,791メートル)をはじめ、標高約1,700m級の山々が連なり「九州の屋根」とも呼ばれる。春の5月下旬から6月中旬にかけて咲くミヤマキリシマや秋の紅葉が有名。

 山開きは今年で66回目。3日は山頂で10時30分から安全祈願祭が行われた。神事の後、くじゅう観光連盟会長の日野康志九重町長が「雄大な山々を楽しみ素晴らしい思い出を作ってほしい」とあいさつ。参加最高齢の佐伯市の川田市郎さん(80)らの音頭で万歳三唱を3回繰り返し、詰め掛けた約600人の登山客らが夏山登山のスタートを祝った。

 前日に行われた前夜祭の参加者を含め、長者原の駐車場などは早朝のうちにいっぱいとなった。登山客の多くは長者原駐車場~雨ヶ池~坊ガツル~段原~大船山のルートを選択、祈願祭に合わせて5時ごろから山頂に向かった。

 この日は好天にも恵まれ、文字通りの連山が一望できた。山頂付近には見頃を迎えたミヤマキリシマが咲き誇り、頂上近くの火口跡・段原では登山客が休憩を取りながら青空、山並み、新緑、ピンク色の花の豪華なコラボレーションを楽しんだ。

 福岡県から30年以上通っているという中山仁郎さん(75)は「くじゅうの山開きは年齢的に今年で登り納めにするつもりだったが、来てみるとやはり魅力的。最高齢の人が80と聞いたのであと4、5年は楽しんでみようと思う」と話していた。

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