合同会社SLOC WORKS総合研究所(本社:大分県別府市、代表社員:宮本 優)は、都市空間や公共空間に設置したNFCタグ・QRコードを通じて、市民や来訪者の“ふとした声”を収集・可視化する実証実験プロジェクト「Voice Field(ボイスフィールド)」を開始しました。
Voice Field(ボイスフィールド)は、従来のアンケート調査や定量データでは捉えきれなかった、感情・違和感・気づきといった定性的な「まちの声」を、日常の延長線上で自然に集めることを目的とした取り組みです。
■ 背景|「聞かれた声」ではなく、「こぼれた声」へ
行政調査やマーケティングリサーチの多くは、「質問に答える」ことを前提とした設計になっています。一方で、実際のまちには、問いかけられなくても自然に生まれる感情や違和感が数多く存在します。
Voice Field(ボイスフィールド)は、そうした“こぼれ落ちてきた声”にこそ、都市や地域の変化の兆しが宿るという仮説のもと、実証実験(PoC)として立ち上げられました。
■ プロジェクト概要|Voice Field(ボイスフィールド)とは
Voice Field(ボイスフィールド)は、まちなかのベンチ、「あきち」、施設や店舗の一角などに設置されたNFCタグやQRコードをスマートフォンで読み取ることで、位置情報を取得し、その場で感じたこと・気づいたことを感情タグと共に短いテキストとして投稿できる仕組みです。
投稿された声はデータベースに蓄積され、AIを活用した分析・分類を通じて、都市や空間における利用実態や心理的変化の把握に活用されます。
■ 活用可能性|行政・民間・教育・研究へ
Voice Field(ボイスフィールド)で得られる定性データは、以下のような分野での活用を想定しています。
- 行政・自治体:政策立案や公共空間改善のための参考データ
- 民間事業者:サービス改善や商品開発、顧客理解の深化
- 教育・大学:地域理解やPBL、研究データとしての活用
- 研究分野:社会関係資本や「場」の変化(『都市における「あきち」』)を捉える基礎データ
■ 特徴|Voice Field(ボイスフィールド)が持つ3つの価値
1.場に紐づいた定性データの取得
時間・場所・文脈と結びついた声を収集することで、空間ごとの特徴や変化を捉えます。
2.非エンジニアでも実装可能な設計
専用アプリの開発を前提とせず、既存技術を組み合わせた軽量な仕組みを採用しています。
3.研究と社会実装を往復するR&Dモデル
実証を通じて得られた知見を、事業・政策・教育へと還元する循環を目指します。
■ 今後の展開
合同会社SLOC WORKS総合研究所では、Voice Field(ボイスフィールド)を単発の実験にとどめず、地域・大学・民間事業者との共同実証や、都市・施設単位でのデータ可視化モデルへの発展を検討しています。
将来的には、「声」がその場所の記憶として蓄積され、まちづくり
や事業開発に静かに作用する新しい都市インフラとなることを目指します。
■ プロジェクト情報
プロジェクト名:Voice Field(ボイスフィールド)
実施主体:合同会社SLOC WORKS総合研究所
責任者:所長 兼 主任研究員 坪田 莉來
実施拠点:大分県別府市、東京都文京区、北海道札幌市 他
形式:都市空間を活用した実証実験(PoC)
主な技術:NFCタグ/QRコード/AI分析
URL:https://voice-field.com
■ 会社概要
商号:合同会社SLOC WORKS総合研究所
代表者:宮本 優
所在地:大分県別府市駅前本町9-20 オフィスHOOD
事業内容:SLOCモデルの研究・開発・社会実装事業、ビジネス支援・共創事業
URL:https://sloc-works.com
■ お問い合わせ先
合同会社SLOC WORKS総合研究所 会社ホームページ「お問い合わせ」フォームよりご連絡頂きますようお願いいたします。2営業日以内に担当よりご連絡させていただきます。