プレスリリース

【新刊情報】『別府』(芹沢高志 著)。環境計画からアートの現場に越境し、幾多のプロジェクトを実践してきた著者が、世界有数の温泉地を舞台に、虚実織り交ぜ綴った、芸術とまち、芸術と環境を巡る思考の旅。

リリース発行企業:ピースリーマネジメント有限会社

情報提供:

この度、ABI+P3は、環境計画からアートの現場に越境し、幾多のプロジェクトを実践してきた芹沢高志が虚実織り交ぜ綴った『別府』を、装いも新たに刊行します。先行予約特典有り。




●推薦のことば
映画「マルコヴィッチの穴」を彷彿とさせる。感性への扉。
——南川憲二(現代アートチーム目[mé])

こんなふうに、そこに行きたくなったことはない。
——ナガオカケンメイ(デザイナー、D&DEPARTMENTディレクター)

これほどセンシュアルな旅への誘いがあっただろうか。
湧き上がる雲のような知性が露結して、ポタポタと頭のうえに落ちてくる。ああ、気持ちがいい。
人がなぜ芸術のまわりに集まってくるのか、どうすれば人と人とが幸せを共有できるのか。答えはぜんぶここにある。
——港千尋(写真家、著述家、Art Bridge Institute ディレクター)


●本書について
至る所で湯が湧き、まち全体が湯煙に包まれる世界有数の温泉地「別府」。この地で芸術祭のディレクターを務めた男が、次回に向けた迷いを抱えながら、何かを捜しにひとり別府を訪れる。彷徨い歩き、そこで出会った幻想的な風景や人、出来事に導かれ、彼が得たものとは?

本書はアートの力でその土地や環境の秘められた可能性を解放するプロ ジェクトを国内外で展開してきた芹沢高志が、ディレクターを3度務めた別府を舞台に、虚実織り交ぜ綴った、芸術とまち、芸術と環境を巡る思考の旅の軌跡です。淡く瑞々しい、時に魔術的で猥雑な別府の風景。ふいに呼び覚まされる、映画のワンシーンや書物のことば、旅の記憶や手掛けたプロジェクトのエピソード。次第にゆっくりと「わたし」のなかに、芸術とまち、芸術と環境の関係、その意義や可能性が形を成していくその過程を、丁寧に描き出します。

環境計画の現場からアートの現場に越境し、また長年、バックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』をはじめとするエコロジー関連書籍、ブルース・チャトウィンなどの紀行文学の翻訳も手掛けてきた著者が、これまで一貫して考えてきた、私たちと環境の関係、グローバルな思考とローカルな行動をつなぐ「回路」についてのひとつの答えとなる本です。
 芸術祭のコンセプトを紀行文学の体裁で伝えるという、先鋭的な試みでもあった本書を、装いも新たに刊行します。表紙に写真家・草本利枝の写真を大胆に使用し、『別府』の世界観を的確に物質化した尾中俊介のブックデザインにもご注目下さい。

「別府。湯の上に浮かぶ魔術的な港町。
あまりの美しさに、一瞬、この眺めは鶴見岳の夢ではないのかと思えた。数十億年の時のなかで、火男、火女の両神が見る、うたかたの夢ではないのかと……。
次に別府は、私に何をさせるのだろう?」(本書より)

*本書は別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」のコンセプトブックとして刊行された『別府』に一部修正を加え刊行するものです。


●書籍概要
著者:芹沢高志
デザイン:尾中俊介(Calamari Inc.)
写真(ジャケット・表紙):草本利枝
仕様:ソフトカバー/四六判変型/192頁
価格:1,600円+税
発行日:2020年11月20日
発行:ABI+P3
発売:P3 art and environment
ISBNコード:978-4-904965-13-9
書籍詳細:https://www.abip3publishing.org


●先行予約
P3 art and environment オンラインショップにて先行予約を受付中。予約特典有り。
・期間:~11月19日(木)
・先行予約特典:
1.送料無料
2.刊行記念対談 芹沢高志×港千尋(写真家・著述家・Art Bridge Institute ディレクター)の対談記録を同封
・発送時期:11月下旬
・予約方法詳細:https://www.abip3publishing.org


●著者プロフィール
芹沢高志(せりざわ・たかし)
環境計画家、アートプロジェクト・ディレクター
P3 art and environment 統括ディレクター(http://p3.org
1951年生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科卒業後、磯辺行久、ハーヴィ・シャピロによって設立されたシンクタンク(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計画に参加したことから、89年にP3 art and environmentを開設。99年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアートや環境関係プロジェクトを展開。

Photo by Akihide Saito
・主なプロジェクト・芸術祭など
「蔡國強:万里の長城を1万メートル延長するプロジェクト」(中国甘粛省嘉峪関市、1993)
「とかち国際現代アート展『デメーテル』」総合ディレクター(北海道帯広市、2002)
「アサヒ・アート・フェスティバル」事務局長(全国各地、2003-2016)
「横浜トリエンナーレ2005」キュレーター(神奈川県横浜市、2005)
別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」総合ディレクター(大分県別府市、2009、2012、2015)
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)センター長(兵庫県神戸市、2012-)
さいたまトリエンナーレ2016ディレクター(埼玉県さいたま市、2016)

・著書
『この惑星を遊動する─インターネット時代にもうひとつの生き方を求めて』(岩波書店、1996)
『月面からの眺め─21世紀を生きるヒント』(毎日新聞社、1999)
『別府』(別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」実行委員会、2012)
『言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方』(港千尋との共著/ABI+P3共同出版プロジェクト、2016)

・訳書
バックミンスター・フラー『テトラスクロール』(めるくまーる、1985)
エリッヒ・ヤンツ『自己組織化する宇宙─自然・生命・社会の創発的パラダイム』(工作舎、1986)
ナンシー・ジャック・トッド、ジョン・トッド『バイオシェルター:エコロジカルな環境デザインをもとめて』(工作舎、1988)
ブルース・チャトウィン『ウィダの総督』(めるくまーる、1989)
ブルース・チャトウィン『パタゴニア』(めるくまーる、1990)
バックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』(ちくま学芸文庫、2000)
ピーター・マシーセン『雪豹』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2006)
ケネス・ブラウアー『宇宙船とカヌー』(ヤマケイ文庫、2013)


●ABI+P3とは
Art Bridge Institute(ディレクター:港千尋)とP3 art and environment(統括ディレクター:芹沢高志)が、これからの文化発信の在り方を、実践を通して共に考えていく試みです。本書は、第一弾『言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方』(芹沢高志・港千尋 著)に続く、第2弾となります。
これまでの活動はウェブサイトをご覧ください。https://www.abip3publishing.org

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