大分・津久見の保戸島沖で6月12日、タチウオ釣り漁時に捕獲された珍魚「ナガユメタチモドキ」(全長約1.75メートル)が大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分市神崎、TEL 097-534-1010)に寄贈された。
ナガユメタチモドキはスズキ目タチウオ科に属し、タチウオのように細長く銀白色の体で、額の部分が張り出し、尾ビレと腹ビレがあるのが特徴。これまで日本海側の深い海域での捕獲例が多く大分で公式的に捕獲発表されるのは今回が初めて。
捕獲後、寄贈を受けた時点ではすでに冷蔵されており、腐敗を避けるため魚体はホルマリンで防腐処理を施し保存されている。
同館の星野さんは「おそらく全国的にも捕獲例は少ない。生態などいまだ解明されてない部分が多い。魚体の状態もいいので貴重な資料として保管したい。機会があれば一般公開も考えたい」と話す。
県内でのタチウオ科に分類される魚類の捕獲は今回で4種目。タチウオ以外は全て1個体しか確認されていない。