大分市美術館(大分市大字上野、TEL 097-554-5800)で9月7日、「まちなかアートフルロードプロジェクト」関連イベント「アート対談」が開かれた。
9月5日から開催されている大分市内4カ所を拠点とした「まちなかアートフルロードプロジェクト」の関連事業で、同イベント唯一の民間施設「the bridge」を経営する裏正亘さんと同館館長の菅章さんが対談した。
現在行われているイベントや、裏さんが中心となって昨年まで開催していた築40年を超える廃虚マンションを使用して開いたアートイベント「循環」などについて説明した他、来春完成予定の大分県立美術館について「外観も素晴らしいがすごいのはその中身」と説明。また、同じ時期にJR大分駅の駅ビルが完成することについて「通常ではないタイミング」と話した。
裏さんは「メーンの4カ所以外でも街全体でアートを活用して盛り上げていきたい。『大分ヒロガルシティプロジェクト』も現在取り組んでいる。見るだけでなく、参加する人や関わる人が増えてほしい」と期待を寄せる。
会場では説明後の質問に「拠点だけでなく道中の間などにアート作品などを設置して、たどり着くまでに楽しい雰囲気の演出ができないか」や「開発が進む駅高架下の利用促進に使用しては」などの意見も寄せられた。
菅さんは「芸術は『こういうもの』という固定的なものではない。日常に溶け込んだアートを、会場に足を運んで実際に見て楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
まちなかアートフルロードプロジェクトは観覧無料。今月23日まで。