別府のホテルニューツルタ(別府市北浜1)で9月15日、「九州ヲタ芸甲子園(ヲタ芸は僕らをひとつにする。)」が開かれた。
大分を中心にイベント開催やステージイベント等に参加するNPO法人「大分県サブカルチャー推進協会」や「九州サブカルチャー連盟CoolJapanおおいた」などにより構成された実行委員会が主催となって、初めて開催した同イベント。
「ヲタ芸」は自分の好きなアイドルを応援するためのダンスとして広がりを見せている。「OAD」(オーバーアクションドルフィン)やロザリオなどを曲の合間に取り入れ、サビ技などで構成。今や「一つの型を持ったダンスアクト」として各地で盛り上がっている。
県内のほか、熊本、福岡、佐賀などからエントリーがあり、大分で活動する「ルミナスバレット」代表の佐藤さん(ナッソ)が「サイリウム一振りに情熱を注いで来た。ヲタ芸を知っている人も知らない人にも感動と情熱を伝える。僕たちのヲタ芸見てください」と選手宣誓。計6チーム18人が出場し、ヲタ芸による熱戦を繰り広げた。
当日は「リアルアキバボーイズ」に所属し国内外で「ヲタ芸」活動を行っている「けいたん」や、日清カップヌードル・現代のサムライ編に出演してヲタ芸を披露する「ギアちゃそ」がゲスト審査員として参加。大会途中に行われた「けいたん&ギアちゃそによるヲタ芸講習会」では、別府市の宣伝部長「べっぴょん」も参加し、会場に訪れた観客と共に講習会は盛り上がった。
けいたんは「年間200カ所以上でヲタ芸を打って(踊って)いるが、こういったイベントは今までになく珍しい。別府は3度目だが素晴らしいところ。今後も協力して新しい道を切り開いていきたい」と話した。ギアちゃそは「4年以上ヲタ芸をやってきたがこのような取り組みは無い。新しい文化活動の発信基地となって今後も続いてほしい」と期待を寄せる。
実行委員長の渡辺さんは「初めての主催イベントで右も左も分からなかった。大変だったけど周りが支えてくれた。遠方からの参加者も増えうれしい。今後も継続し、新しい文化を別府から発信していきたい」と話した。
総合優勝は佐賀県から参加した高校生6人組のチーム「隣人界隈(かいわい)」。優勝チームにはサイリウム1年分(360本)が贈呈された。