全面改修工事が進められているJR別府駅高架下「べっぷ駅市場」の1期工事エリアが10月1日にグランドオープンする。

新市場にオープンした「くらうん薬局」

　1966年の駅高架化時に整備された商店街。約200メートルに多彩な店舗が並び、市民の「台所」として親しまれてきた。近年は空き店舗が増え、施設の老朽化も進んでいたことから、運営するJR九州ビルマネジメント（福岡市）が全面リニューアルに着手。昨年10月から2期に分けた工事を手掛けてきた。1期エリアは今年8月に完工し、既存8店と新たに加わった4店で始動。2期開業は2026年夏の予定。

　1期エリアは8月から一部店舗が先行オープン。「くらうん薬局」は駅側から入ってすぐの場所に店舗を構えた。

　1984年9月の開業で、40年以上にわたって別府市民の健康を支えてきた。渡辺文生代表は「地元の人や観光客との店先での会話が楽しみで続けてきた。『体調が良くなった』といった報告を聞くことが何よりの喜び」と話す。

　自身の子どもにアトピー症状が出たことをきっかけに、健康な身体を作るには日頃の食事も大切と考え、添加物の少ない調味料や食品も取り扱う。気軽に健康の相談ができる場として、薬を求めにくる人以外の来店も多いという。

　「リニューアル後もここで再開すると決めていた」と渡辺代表。「地域の人も観光客も楽しめる珍しい商店街はそのまま。気軽に足を運んでほしい」と新たな市場へ期待を寄せる。

　べっぷ駅市場では、10月1日～5日にリニューアルオープンイベントとして「ガラポン抽選会」を行う。1,500円分購入ごとに1回抽選可能。市場内で使える10,000円の商品券などを用意する。