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大分の春日神社で3年ぶり雅楽の演奏会-秋季大祭も

10月18日の演奏会に向けて本番さながらの練習

10月18日の演奏会に向けて本番さながらの練習

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 大分の春日神社(大分市勢家町4、TEL 097-532-5638)で10月18日、3年ぶりとなる蓬莱雅楽会「管弦と舞楽の夕べ」が開かれる。

衣装を着た本番前最後の練習(落蹲)

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 「雅楽(ががく)」は中国、朝鮮半島を経て、日本古来の歌と舞やアジア大陸から伝来した器楽と舞などが平安中期に現在の形に完成したとされる伝統的な音楽の一つで、世界最古のオーケストラといわれている。本殿前に特設舞台を設置し、各楽器や装束を整えた正式な雅楽の演奏を行う。

 前半は雅楽のオーソドックスな演奏形態の「管弦」から始まる。管楽器の笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)と弦楽器の楽琵琶(がくびわ)、楽箏(がくそう)、打楽器の鞨鼓(かっこ)、太鼓、鉦鼓(しょうこ)の編成で演奏される。曲目は小・中学校の「教科書でも取り上げられている「越天楽(えてんらく)」など3曲を予定。

 後半の舞楽では左方と右方とがあり、舞の動きや装束、基調となる色などが分かれている。最初に予定されている「陵王(りょうおう)」は左方の一人舞で赤地の衣装(裲襠装束りょうとう)を着用。次の「落蹲(らくそん)」は高麗(こうらい)から伝わったとされる舞曲で、右方の一人舞で青地の衣装(同)を着用して舞を行うなど全6つの演目を予定している。

 そのほか、秋季大祭として隣接する春日公園で野菜や果物、焼きそばなどを販売する「春日の市」や神輿(みこし)が神社近隣を巡行し特殊神事「潮掻(か)き神事」などを予定している。

 春日神社権禰宜(ねぎ)の野中さんは「3年ぶりの雅楽演奏会。雅楽が好きな有志が集まり前回開催から毎週繰り返し練習を積み重ねてきた。なかなか聞く機会の無い伝統的な音楽と優雅な中に力強さのある舞を、実際に見て聞いて楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。「野外で開催するため天気が心配。3年間の集大成を披露したい」とも。

 雅楽演奏会は18時30分~。雨天中止。秋季大祭は今月19日まで。

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