大分で11月30日、来夏開催されるトイレを舞台にしたアートイベント「おおいたトイレンナーレ」へ向けたワークショップ「トイレのラクガキ」が開かれた。
「おおいたトイレンナーレ」は3年に1度開催される国際美術展覧会「トリエンナーレ」とトイレをもじった造語。「異文化を受け入れてきた歴史を持つ大分市で、見たことのない街の機能を生かした大分らしいアートフェスティバルを」と、来夏7月18日から約2カ月間にわたり開催される予定のアートイベントで、作品の制作など市民に幅広く参加してもらおうと企画された。
今回のワークショップには約100組の市民が参加。映像作家ユニット「トーチカ」のナガタタケシさんとモンノカヅエさんが講師となり、デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りアニメーションの手法を融合し、空中にペンライトの光で絵を描くことでアニメーションを作った。描かれた作品は、既に市内若草公園(大分市中央町2)で展示されている100点の作品と合わせて計約200点となる。
参加した市内在住の加島瑛美さんは「若草公園に展示されている映像作品を見て機会があれば参加したいと思っていた。初めてペンライトで絵を描いたが思っていたよりも簡単にできた。仕上がりが楽しみ」と話す。
トーチカのナガタさんは「今日は自由に描いてもらった。もっと気軽にたくさんの人に参加してもらえるように、みんなで作り上げるアートにしていきたい」と意気込む。
事務局を務める大分市の三ノ宮耕介さんは「今後もトイレのアート作品を展示したショップや公園などをマップで案内したり、アーティストを呼んでのシンポジウムやワークショップを開催したりしていきたい。多くの市民に参加してほしい」と参加を呼び掛ける。
今回のワークショップで描かれた作品約100点は来年3月頃からの展示を予定している。