大分の街づくりイベントでギネス世界記録に認定された「夢錦ヘビ中心市街地展示アートプロジェクト」が現在、クラウドファンディングを活用した展示資金を募集している。
プロジェクトは、2013年8月25日に竹工芸作家と地域有志が最初のワークショップを行ったことから始まり18メートルの長さの造形物を総合文化施設オアシスひろばで制作。同年12月中旬まで新大分県立美術館と新大分駅を結ぶ中心市街地商店街に展示した。
翌2014年4月、「伸ばして世界一長くして広く情報発信しよう」と、大分県内芸術・文化に関係する団体の協力を依頼し実行委員会として活動を開始。県内各所で30回以上のワークショップを行い、3000人以上が制作に参加した。同11月30日に300人以上が参加し完成した造形物151.33メートルの「夢錦ヘビ」をつなぎパレードを行い、ギネス記録に挑戦。世界一長いお祭りで使うヘビの造形物として認定された。
実行委員会の活動終了後に事務局長を務めていた喜多川竜樹さんが「せっかくたくさんの人が参加して作った作品をもっと多くの人に見てもらいたい」と呼び掛け、雄志数人で企画。社会に新しい体験・価値観をもたらす創造的なプロジェクトを対象とするクラウドファンディング・プラットホーム「Motion Gallery」の活用に至った。
プロジェクトの目標金額は50万円で、3000円から参加できる。参加金額により特典として、大分県産の竹を加工して作った「竹鉛筆」や、竹工芸作家「三原啓資さん制作の小作品(六つ目盛皿)」などを用意している。
喜多川さんは「今年大分市は駅ビルや新大分県立美術館の開業で大きく変わろうとしている。多くの人が参加して完成した作品をプロジェクト終了で終わりにしてしまうのはもったいない。なるべく長く、何カ所にも展示できるようファンドに参加して協力してもらえれば」と呼び掛ける。
プロジェクトは3月16日まで。