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大分の水族館「うみたまご」、JAZA決定に公式発表 園間連携強化も

公式共同インタビューを開いた大分マリーンパレス水族館の田中館長

公式共同インタビューを開いた大分マリーンパレス水族館の田中館長

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 大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分市神崎、TEL 097-534-1010)が5月21日、日本動物園水族館協会(JAZA)の会員投票について公式共同インタビューに応じた。

今週オープンした水族館うみたまごの「あそびーち」

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 追い込み漁によるイルカの入手を問題視され、日本動物園水族館協会(以下JAZA)が世界動物園水族館協会(以下WAZA、本部・スイス)から会員資格を停止された問題で、JAZAは20日、理事会を開き、WAZAに残留希望を伝えた。JAZAが会員に対して追い込み漁で捕獲された和歌山県太地町(たいじちょう)産のイルカの入手を禁止する決定を下したことを受け、同館田中平館長は「協会に加入している以上、決定は守らなければならない。他の動物園、水族館と連携し、今後の方針は慎重に決めていかなければならない」と発表した。

 同館は現在、系列の「つくみイルカ島」を含め計27頭を飼育している。「当館運営に当分の間は影響はない。しかし、これまで水族館同士で動物を交換するなどの連携もしてきた経緯がある。当館だけが良ければ良いわけではない」と田中館長。「新たに入手できないとなると繁殖に力を入れていくしかない。繁殖には時間とコストもかかるが何よりもリスクが高い。水族館での平均寿命は約10年、生まれてから成熟までも10年といわれる中で、繁殖だけで同レベルの運営を維持するのは非常に難しい」とも。

 同館では昨年、つくみイルカ島で繁殖のチャレンジ体制を整えたばかり。「繁殖が成功しても生存確率は10頭に1頭」と言う。

 福岡から別府に宿泊で訪れた田中さんは「イルカにとても癒やされた。地域や国によってその価値観は違ってくるがイルカが見られなくなるのはさみしい」と話す。米ニュージャージー州から訪れた奥万喜子さんは「小さい子どもに実際目の前でイルカを見せであげたいという気持ちはあるが、倫理上の問題はしっかりと考え次の世代につなげていかなければならない」と話す。

 田中館長は「同館を訪れてくれるお客さまを大事にすることが第一。お客さま目線で今後どのように対応していくか慎重に判断する。世界でも珍しい新施設あそびーちは自然の中のイルカを再現し動物の生活の中に人間が入っていく体験をつくり出した。お客さまに喜んでもらえる施設を今後も目指していきたい」と意気込む。

 新施設のあそびーちは盛況で、ゴールデンウイーク中の来場者は前年比20%増の予想を超える約45%増となった。

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