大分市アートプラザ(大分市荷揚町3)2階アートホールで6月11日、県内で活動する画家・北村直登さんの作品展が始まった。
約170点の全作品中「95%を作品展に向けて書き上げた」という北村さん。アートプラザのオファーに「地元に何か恩返しをしたかった」という北村さんの思いにより開催にこぎ着けた。
北村さんは福岡県春日市出身。幼少期からサッカーに打ち込みブラジルにサッカー留学するなどプロを目指していたが、けがで断念。得意だった絵に打ち込み始めたという。
鳥、ライオン、シマウマなどの動物や人物をモチーフにした絵画が個展を開く度に徐々に人気を集め、女優・上戸彩さん主演のテレビドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち」に絵画を提供したことで人気が急上昇した。
コンセプトやテーマはなく、「描くことが好き」という北村さんは、世界的画家パブロ・ピカソが描いた作品枚数14万7800点を目標に制作活動に取り組んでいる。
北村さんは「なかなか展示して見てもらう機会がなかった。時代に求められる、必要とされる作品を今後も作れるように努力していきたい」と意気込む。
アートプラザの椎葉美穂さんは「これまで北村直登さんの作品をゆっくりと見てもらう機会がなかった。地元大分の作家の作品を知ってもらう機会にもなれば」と期待を寄せる。
臼杵市から観覧に来ていた板井美咲さんは「有名になる以前からファンだった。独特な世界観、個性的な絵が見ていて楽しい。フレンチブルドッグの作品が大好き」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は17時)。入場無料。6月20日まで。