別府の神楽女湖(別府市志高、TEL 0977-25-3601)で6月18日、ハナショウブ約1万5000株が満開となり見頃を迎えた。
平安時代に鶴見岳社の歌舞女が住んでいたといわれる湖に浮かぶハナショウブは伊勢系、江戸系、肥後系など約80種類、約1万5000株が湖面を覆う。ハナショウブは4年目になると株分けをして植え替える。「今年は虫や猛暑の被害もなく花の状態も良い」と野営担当の菅原直樹さんは自信を見せる。
20日11時~開催予定の鑑賞会は、湯布院のサクソホンユニット「彩(さい)」が7曲の演奏を予定。そのほか先着500人限定で「神楽女だんご」と抹茶を振る舞うほか、満開のハナショウブが載ったポストカードなどを配る。
菅原さんは「毎年恒例の行事ではあるが、デジタルカメラを手に早朝からなど毎年多くのお客さまが訪れてくれる。株分けを繰り返し植え替えを行いながら、数量、質を保っている。1年、2年、3年と分けた部分で花付きの変化を見ることができる。霧の中の花も良い。幻想的な神楽女湖をぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
大分市から訪れたデジタルカメラでの撮影が趣味という柴田さんは「満開の花はとてもきれい。あいにくの雨だが薄く霧がかかった幻想的な写真が撮影できた」と話す。
開園時間は、平日=8時30分~18時、土曜・日曜=7時30分~18時30分。鑑賞期間は6月6日~7月5日。入場無料(駐車場310円~)。