大分県は3月14日、外国人観光客のさらなる獲得を目指し、欧米とアジアなど6地域に向けたPR動画を公開した。
大分特有の魅力を伝える「おんせん県おおいた」テレビCMの第3弾として、「日本一の温泉で、世界のみんなを沸かせたい」をキャッチフレーズに制作した「シンフロ」。昨年10月に公開後、反響を呼び、動画再生回数は約120万回を超える。
制作した動画は30秒と1分の短編と、5分のフルバージョン。滝廉太郎の「花」をアレンジした音楽が背景に流れ、温泉だけでなく県内の観光地や食をニュース形式で紹介している。
動画は欧米(英語)、韓国、タイ、中国、台湾、香港に向けそれぞれ異なる内容で制作している。各国の文化や嗜好(しこう)に合わせるため各地出身の立命館アジア太平洋大学(別府市)の留学生にアンケートを採り、意見を反映させた。
同動画の再生数のうち約35%は海外からのアクセスで、台湾からが得に多いという。「台湾では温泉の文化が根付いていて、SNSなどでも活発に交流している様子がうかがえる」と県広報広聴課の青木さん。
「制作する中で各国に受け入れられるよう工夫した。これからオリンピックやパラリンピック、ラグビーワールドカップなどで日本が注目を集める中で、この動画で大分県の良さを伝えさらなる観光につながれば」と期待を込める。