大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)で現在、「オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO 遊ぶデザイン&暮らしのアート」が開かれている。
20世紀オランダを代表する2人のデザイナー、リートフェルトとブルーナの作品や、オランダの国民的玩具シリーズを紹介する同展。オランダの人々の暮らしぶりや考え方などを立体的に感じてもらおうと企画した。
リートフェルト作品は、制作活動初期の作品を中心に、「レッド・ブルー・チェア」「ジグザグチェア」「ステルトマン・チェア」などの家具、初の建築作品となる「シュローダー邸」の模型など約55点。ブルーナ作品は、ペーパーバックの表紙デザインやミッフィーの初期原稿など約230点を展示する。
玩具シリーズは、デザイナーのコー・フェルズー指導の下に作られた木製ADO(アド)玩具約50点を国内初展示する。会場ではこのほか、ブルーナ特有の絵本制作プロセスの紹介、写真や関連資料なども並べる。
担当学芸員の岡しげみさんは「機械的に作られたものではない、素朴な、人の手のぬくもりにあふれた作品を見てほしい。難しいことを知らなくても分かる、懐かしさや優しい気持ちを感じてほしい」と話す。
来館者の坂本尚子さんは「リートフェルトやブルーナに興味があって来た。こういった展示を直接見たのは初めてだがとても良かった」と話す。
期間中、学芸員によるギャラリートークを行うほか、「オランダを探せ!」と題したイベントを行う。オランダに関する品物が館内展示室やアトリウム内に隠し、7つのキーワードを集める内容。先着1000人にOPAMオリジナルクリアファイルを進呈する。
このほか、普段の生活の中でオランダに関する場所や食、物などを見つけ投稿し、シェア数などで当選者を選んでオランダグッズなどを進呈するSNSキャンペーン『オランダみつけた』も展開する。
開館時間は10時~19時(金曜・土曜=20時まで、最終入場は閉館の30分前まで)。入館料は、一般=1,000円、大学・高校生=800円、中学生以下無料。来年1月22日まで。