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別府港で「しんかい6500」&「よこすか」見学会 世界に誇る海底調査艇公開

関係者や地元高校生などを対象に開いた内覧会

関係者や地元高校生などを対象に開いた内覧会

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 別府国際観光港第4埠頭に寄港中の有人潜水調査船「しんかい6500」と支援母船「よこすか」の見学会が10月13日・14日に開かれる。12日には内覧会が行われ、関係者や高校生らが日本が世界に誇る深海調査研究について学んだ。

「しんかい6500」の支援母船「よこすか」

 主催は大分県芸術文化スポーツ振興財団特別企画実行委員会。大分県立美術館OPAMで開かれている「海と宙(そら)の未来」展(11月25日まで)の関連企画で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の協力で実施する。

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 「しんかい6500」(26.7トン)は深度6500メートルまで潜航できる世界有数の調査船。全長9.7メートル、幅2.8メートル、高さ4.1メートル。乗員数は3人。1989年に完成し、太平洋、大西洋、インド洋などの地形や地質、深海生物などの調査を行い、通算潜航は1500回を超える。

 「よこすか」(4439トン)は全長105.2メートル、幅16メートル。「しんかい6500」を格納、整備する支援母船で、潜航をサポートするほか、海底の表層や断層地形および地質構造の調査、堆積物の採取など、深海・海溝の総合的な研究を行う。同機構の船舶が大分県に寄港するのは2003年の海洋地球研究船「みらい」以来、15年ぶり3回目。

 内覧会には関係者のほか市内の小学生や高校生も参加。式典では実行委員会の照山龍治副委員長が「本物が持つ力に触れ、自然の脅威と恩恵を感じ取ってほしい」、同機構の田代省三広報担当が「大分の若い人たちが、海洋や深海に夢を抱いてもらえれば」とあいさつした。

 参加者は「よこすか」の前方部から入船し、操舵室、総合指令室、研究室、食堂などを見て回り、船尾の格納庫では「しんかい6500」を見学した。田代広報担当は「『しんかい』は30歳になるが、内部のシステムや調査用機器は常に最新鋭のものに取り替え、進化し続けている。実績と信頼を積んだ日本が世界に誇れる潜水艇と言える」と話し、耐圧構造やカメラ機能、人間の指先に当たる「マニピュレータ」などについて解説した。

 13日・14日は11時から16時まで一般開放する。最終入場は15時30分。入場無料。両日とも9時から会場と別府公園南口および大分県立美術館(うみたまご経由)を結ぶ無料シャトルバスを運行する。