文化の日の11月3日、大分市内でさまざまなイベントが開かれた。好天にも恵まれ、大勢の市民らが各地に足を運び、それぞれの「文芸」を満喫した。
3日に行われた国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭のうち、大分市の分野別事業は3つ。大分いこいの道広場で「輪い笑(わ)いフェスタ!大分市福祉のつどい」、市中心部で市内各地に現存する山車を集結させる「大分市やま揃(ぞろ)え~後世につなぐ文化の架け橋~」が開かれたほか、中央通りは歩行者天国として開放された。
このうち「輪い笑いフェスタ」では、福祉サークルや障がい者がステージで歌や太鼓などを発表した。大分市手話サークル「はぐるま」は手話を交えたコーラスを披露。「大分市歌」に登場する「宗麟」をちょんまげと南蛮服の襟で表すなど、随所に工夫した手話を盛り込み、来場者を喜ばせた。
フェスタ第2弾の全盲のバイオリニスト和波孝禧(たかよし)さんと、ピアニストの土屋美寧子さんのリサイタル(無料)は、6日13時30分からJ:COMホルトホールで開催。入場整理券は市障害福祉課などで入手できる。
若草公園やJR大分駅府内中央口広場などでは「豊の国YOSAKOIまつり」が開かれた。第10回となる今回は、九州各県のほか広島、山口、高知、愛媛県などから67チーム、県内から14チームが参加。初参加は17チームで過去最高となった。
メイン会場となった若草公園では10時30分から約8時間にわたって各チームが自慢の踊りを披露。西日本豪雨で被災した愛媛県大洲市の「えひめYOSAKOI祭りPR隊(よさ媛)」が登場すると、会場は大きな声援と拍手を送った。
4日に大分市で行われる国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の分野別事業も3つ。県内に住む世界各国の学生たちの文化祭「Oita Global Station」(11時~)が大分駅中央口広場で、「オーケストラと合唱の祭典」(13時~)と「ダンス!ダンス!フェスティバル」(13時30分~)がiichiko総合文化センターで開かれる。