大分川ダム工事事務所は現在、3月17日の「大分川ダム見学ツアー」と3月23日の「大分県内3ダム同時ツアー」の参加者を募集している。ダムの内部や刻々と変わる工事現場などを案内して回るほか、参加者に「天皇陛下御在位三十年記念ダムカード」を進呈する。
試験湛水(たんすい)中の大分川ダム(大分市下原)を巡るツアーは、ダムの役割を理解してもらおうと2018年12月から毎月開催している。一日に2回実施しているが、これまで全ての回で予定数(約30人)が埋まる人気となっている。3月17日開催分も25日の時点で13時の回は満員。15時の回には空きがある。
第2展望所でダムや湛水について説明した後、バスで移動し、ダム頂部の「天端」で見学や記念撮影を行う。ダム堤体内部の維持管理用通路「監査廊」では上り下り216段の階段を使って約30メートル下り、ダム内部を見学してもらう。所要時間は約1時間30分。
「大分県内3ダム-」は2018年11月に次いで2回目。大分川ダムのほか、建設中の玉来ダム(2022年度完成予定)、管理中の稲葉ダム(以上竹田市)を巡るバスツアーで、それぞれ異なる状況のダムを見学できる。こちらも前回は受付開始とともにすぐに予定数(約60人)の枠が埋まる人気となった。3月23日分は余裕がある。
当日は3カ所をバスで移動。13時20分から大分川ダムで湛水状況を説明し、14時40分からコンクリート打設中の玉来ダムを見学。15時20分からは稲葉ダムの監査廊に入り、内部説明を行う。17時にななせ館(大分市廻栖野)で解散予定。
両ツアーとも参加無料。参加者には従来のダムカードに加え、国交省が5月31日まで配布している「天皇陛下御在位三十年記念ダムカード」のうち、ななせ館で配布中の大分川ダム版を進呈する。希望者は同事務所調査設計課(TEL 097-538-3391)に電話で申し込む。
同課職員は「それぞれ今しか見られないダムの姿を見学できる。ヤマザクラや桜の開花が見込める時期でもあるので、ダムを彩る景色を楽しみながら参加してほしい」と呼び掛ける。