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大分市中心街の「大分オーパ」 「食」を柱に6月開業へ

「大分オーパ」外観のイメージ

「大分オーパ」外観のイメージ

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 大分市中心街の「大分フォーラス」跡地に都市型商業施設「大分オーパ」(大分市中央町1)が6月1日10時にオープンする。「食」を柱とする業態で、九州や大分初出店組を含めた45店鋪で開業する。

奥田社長、安達館長、山崎専務(左から)

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 運営する流通大手イオングループのOPA(オーパ、千葉市)が、4月25日に大分市内のホテルで開いた店舗概要説明会で発表した。

 オーパの直営店として24店舗目で、初めて食中心の施設として開業する。他の商業施設との差別化や食への意識が高い大分の県民性などを踏まえ、「食特化」にかじを切った。大分ならではの食の魅力と世界の多様なスタイルを融合した「Wonder Food Experience(ワンダーフードエクスペリエンス)」をコンセプトに展開する。

 施設は地上4階建てで、延べ床面積は約7500平方メートル。中央通りに面した東側は全面ガラス張りで黒のサッシに緑をあしらい「モダンで都会的な」外装とした。商圏は車移動30分圏内で対象数は60万人。主なターゲットに日常に豊かさを求める市民や観光客を掲げ、初年度入館数400万人を目指す。

 1階は鮮魚、青果、総菜、スイーツなどの食品売り場で、地元で捕れた新鮮な魚介類をその場で味わえる「バル」も用意する。2階は大分のほか東京や福岡の人気飲食店を集めたフードホールとする。「生活」や「美と健康」をテーマとした3階には雑貨店やエステ店、ヘアサロンなどが出店。4階はイタリアン、焼き肉、メキシコ料理などが並ぶレストラン街で、テラスの「ルーフトップガーデン」を併設する。

 約45店舗で開業予定。九州初出店はスイーツ店「台湾甜(てん)商店」、カフェの「ビーポートランドダイニング」、親子丼が人気の「築地鳥一味」など13店、大分初はソフトクリームとポテトフライの専門店「ホールドバイハンド」など9店。地元からは「ヤオヤダエン」と「やおや植木商店」(福岡県)のコラボ青果店、鞄・雑貨の「リソーセントラル」、イタリアンの「リストランテクインディッチ」、「銀山亭」プロデュースの「大分和牛ダイニングIMAGIN」など13店が出店する。

 説明会では同社の奥田晴彦社長、山崎満寿専務と大分オーパの安達有美館長が会見。施設の概要や店舗の特色について解説した。開業時期について、奥田社長が「当初は4月オープンを目指していたが、設計や内装の細部にこだわり修正を重ねたことで6月になった」と説明。開業後のイベントに関しては安達館長が「ビアガーデンやブライダル関連の仕掛けなどを考えている」と述べた。

 奥田社長は「『食』に特化することが自分たちの大分での存在意義と考えている」と強調。「大分でのチャレンジを成功させ、新しい食文化拠点を作ることで地域発展の一翼を担いたい」と意気込んでいる。

 営業時間は1~3階が10時~21時、4階は11時~23時。

 大分フォーラスは、1973(昭和48)年に「ジャスコ大分店」として開業。1993年から2017年まで営業していた。

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