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別府市に火鍋専門店「にしだ」 「火鍋愛」詰め込んだ移住夫妻「魅力味わって」

「火鍋にしだ」を営む白井夫妻

「火鍋にしだ」を営む白井夫妻

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 中国料理「火鍋」の専門店「火鍋にしだ」(TEL 050-5362-6438)が9月14日から、別府市の路地裏にあるフリースペース「PUNTO PRECOG(プントプリコグ)」(別府市元町3)に期間限定オープンしている。開店1カ月で客足も上々。東京からの移住夫妻は「今後も別府や大分の人に火鍋の魅力を伝えていければ」と意気込んでいる。

「にしだ」の火鍋

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 国内外の火鍋を食べ歩いてきたという白井淳平さん(37)・菜美さん(36)夫妻が「おいしい鍋を食べてほしい」と一念発起。都会での会社勤めにピリオドを打ち、「自然と街と人が最高」とほれ込んだ別府を新たな出発地とした。

 菜美さんは、十数年前に上海で食べた火鍋に衝撃を受け、その魅力に引き込まれた。いろいろな店の鍋を食べ比べて研究を重ねた結果、「火鍋偏差値は80を超えていると思う」と笑う。店名は菜美さんの旧姓で、火鍋との出合いに思いを寄せて名付けたという。

 火鍋は、白湯(パイタン)スープと、唐辛子やスパイスなどを入れた麻辣(マーラー)スープで肉や野菜などを煮て食べる中国の代表的な鍋料理。「にしだ」では鶏ガラと乾シイタケのどんこから取ったスープとオリジナルのラー油を入れたスープを用意する。白ずく、八角、コリアンダーシードなど配合を考えた10種類以上のスパイスも使い、菜美さんは「辛い、おいしいだけでなく、薬膳のことも考えている」。

 「中」(1人前・2,750円)のセットには豚肉、鶏肉、牛肉、大分県産や九州産の日替わり野菜7、8種、きのこ、豆腐、魚卵団子のほか、サツマイモを原料とする「プルプルでもちもち」の平麺(芋麺)も付く。追加具材はイカ(550円)、中華麺(330円)、ギョーザ(440円)など多数。「小」2,200円、「大」3,300円。鍋のシェアは自由。

 つけだれはごまだれベースで、薬味にカボスぽん酢、麻辣ジャン、オニオンフライ、ネギ、ニンニクなど10種類ほど用意。「つけだれ薬味バー」として自由にお代わりできる。ドリンクは青島ビール(660円)、レモンサワー(550円)、ウーロン茶(330円)など。

 オープンして1カ月。火鍋人気がブレイク前の大分で「本格的」と話題となり、客足も絶えないという。淳平さんは「初めて食べてくれた人は『おいしい』と言ってくれるし、火鍋好きの人は『大分で食べられるようになった』と喜んでくれる。お客さんの笑顔を見られるのが幸せ」と喜ぶ。

 5カ月かけて別府に溶け込んだ後は自分たちの店を開く予定。淳平さんは「火鍋に興味がある人はもちろん、食べたことがない、知らないという人にも食べてもらいたい。別府に新しいスパイス文化を根付かせたい」と話している。

 1階8席、2階座敷8席。営業時間は18時00分~23時。日曜・月曜定休。来年2月28日まで。

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