大分市の大分城址公園(大分市荷揚町4)で2月14日夜、約2年にわたって輝いてきた府内城仮想天守イルミネーションの消灯イベントがあった。
江戸時代に焼失した府内城を再現する取り組みで、大分市が「エンジン01文化戦略会議オープンカレッジ」(2018年1月26~28日)に合わせて設置した。高さ29メートルの四層構造で7万球のLED照明をまとい、2017(平成29)年12月23日からほぼ毎夜、大分市の中心街を照らしてきた。
同公園の魅力発信に一定の効果があったなどとして点灯が終了。最終日は18時20分からライブやトークショーなどが行われ、市民らが「夜に浮かぶ城」との別れを惜しんだ。
イベントには佐藤樹一郎市長も参加。見納めとなる城をバックに「国民文化祭、ラグビーW杯などを通して国内や世界にアピールでき、13万5000人に足を運んでもらえた。さまざまな人の協力に感謝したい」とあいさつした。
イルミネーションは、20時20分に来場者の拍手に送られて消灯。大分市の50代主婦は「そこにあることに慣れていたので不思議な気持ち」。20代男性会社員は「ホワイトデーまで続けてほしかった」と寂しそうに話した。