同イベントは、1997年に鉄輪地区で温泉旅館やホテルを営む女将(おかみ)たちが結成した「かんなめ会」(鉄女会)により2000年に開かれた「湯けむり工芸展」を第1回として始まる。以来10年続け、10年目を最後に終了した。
その後、周囲からの「もう一度工芸展を」という声と、「鉄輪のために何かやらないと」との意識から昨年、「カラコロ鉄輪祭り」と名前を変更しイベントも増やすなどして復活した。
メーンの「湯けむり工芸展」は旅館4カ所とホテル1カ所、カフェ1カ所の計6カ所を会場に行う。染めの体験ワークショップやパッチワーク、焼き物など約19人の工芸作家が参加を予定。その他、鉄輪を訪れ荒れ狂う地獄を鎮める「むし湯」のほか「熱の湯」「渋の湯」など、今も人々に愛される温泉を作ったとされている「一遍上人」(いっぺんしょうにん)をイメージした鉄輪キャラクター「鉄輪いっぺんさん」を探すイベントやスタンプラリーなども開催する。
かんなめ会会長の後藤美鈴さんは「地獄、蒸し湯や湯けむりなどで鉄輪の名前は多く広がっているが、小さな宿に宿泊以外の目的で入るイベントはなかなか無い。一日中楽しんで鉄輪をもっともっと知ってほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。今月24日まで。