ラグビーのトップリーグ(TL)のキヤノンイーグルス対パナソニックワイルドナイツが3月6日、昭和電工ドーム大分(大分市横尾)で行われた。今季の全試合を通して最多となる7008人の観客が見守る中、W杯日本代表らが迫力あるプレーで大分のラグビーファンを魅了した。
トップリーグは昨季は第6節で中断。今季も1月16日にスタートする予定だったが、複数のチームで新型コロナウイルスの陽性者が出たことから開幕を2月20日に延期していた。
大分では、新型コロナウイルスの影響で昨年3月のトップリーグ公式戦、7月のテストマッチ対イングランド戦が中止となっていた。トップレベルの試合が開催されるのは2019年秋のラグビーW杯日本大会大分開催以来。
リーグ戦第3節・ホワイトカンファレンスの一戦は、田中史朗選手、田村優選手(以上キヤノン)、稲垣啓太選手、坂手淳史選手、松田力也選手、福岡堅樹選手、堀江翔太選手、バル・アサエリ愛選手(以上パナソニック)と日本代表組が多数、顔をそろえる好カードとなった。
大分は緊急事態宣言下にないこともあり、7000人を超えるファンが来場。坂手選手やバル選手が力強いトライを決めたり、福岡選手がスピードを生かしてゴールに飛び込んだりすると大きな拍手が起こった。
試合は、パナソニックが堅いディフェンスを起点に試合を優位に展開。フォワードとバックスがそれぞれ持ち味を生かして47-0で快勝した。
キヤノンは2022年1月に開幕予定の新リーグで、大分県をセカンドホストエリア(ホストエリア=横浜市)とする。昭和電工ドーム大分で数試合の公式戦を予定している。試合後のインタビューで田村選手は「負けはしたが、セカンドホームで試合ができてすごくうれしかった」、田中選手は「最高の環境で試合ができるのは素晴らしいこと。大分ラグビーを盛り上げるために頑張りたい」と語った。