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別府市のアーティスト専用「清島アパート」 新入居6人含む9人が活動紹介

本年度入居のアーティスト

本年度入居のアーティスト

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 別府市にあるアーティスト専用の「清島アパート」(末広町2)の活動内容を紹介するイベント「こんにちは、清島アパートです。」が6月27日、ふれあい広場・サザンクロス(別府市千代町1)で開かれた。新規入居の6人を含む9人が順に登壇し、それぞれの取り組みを地域住民らに説明した。

宗久さんは切子ガラスの製作過程を動画で解説

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 2014(平成26)年度から住んでいる大平由香理さん(日本画家)、2年目のSHIN KOYAMAさん(陶磁器オブジェ制作など)、野口竜平さん(芸術探検家)、初入居となる神谷紀子さん(映像制作など)、島貫泰介さん(美術ライター)、秦雅則さん(写真撮影など)、東智恵さん(画家)、宗久典高さん(切子ガラス作家)、森本凌司さん(芸術家)が参加。約40人の来場者を前に、制作過程や完成作品を画像や動画などを使って解説した。

 入居時の条件に「アパートの可能性を開拓できる」「秋の芸術祭でアトリエを展示公開する」といった「課題」があり、SHINさんは「新しい仲間と共にアパートの共有部分をイベントスペースとして活用し、情報発信をしていきたい」、宗久さんは「別府ならではのガラス細工を作りたい」とし、地域と積極的に関わっていく姿勢を見せた。

 アパートを運営するNPO法人「BEPPU PROJECT」(野口元町2、TEL 0977-22-3560)は「一度に6人が入れ替わるのは初めて。フレッシュな風が楽しみ」。同NPOの山出淳也代表理事は「今年はものを作る人が多いので、アートマーケットのようなイベントを開ければ面白い」と期待する。

 清島アパート事業は、「BEPPU PROJECT」が2009(平成21)年から手掛けている芸術支援活動。戦後すぐに建てられたという木造2階建てのアパートを、居住しながら芸術創作活動ができる場としてアーティストやクリエーターに月額1万円(無線LAN費用、水道光熱費など含む)で貸している。これまで延べ200人以上が入居。ジャンルは絵、映像、写真、ダンス、服飾、落語、陶芸などと幅広く、退去後、別府に残って活動を続ける人も多い。

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