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由布市で「ゆふいん文化・記録映画祭」 上映3本とトーク、初の「まち歩きツアー」も

来場を呼び掛ける大谷実行委員長

来場を呼び掛ける大谷実行委員長

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 第23回ゆふいん文化・記録映画祭が8月8日・9日、ゆふいんラックホール(由布市湯布院町川上)で開かれる。3作品の上映とトークイベント、新企画の「まち歩きツアー」も行う。

「ゆふいん文化・記録映画祭」のチラシ(表)

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 1998(平成10)年に始まった文化、教育、科学などの記録映画やドキュメンタリーを対象とする映画祭。例年、前夜祭を含めた3日間で10本ほどを上映する。劇映画対象の「湯布院映画祭」と共存する形で開催している。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止。2年ぶりの開催となる今年は、各回100人の完全予約制で上映する。新しい取り組みとして由布院の歴史と史跡を巡る2ツアーも実施する。

 8日は、13時からバスツアーの「由布院むかし ブラブラコース」がある。NHKの情報番組で紹介された場所を巡る企画で、番組内で案内人として登場した京都大学名誉教授の竹村恵二さんと別府大学学長の飯沼賢司さんが同行する。参加費2,000円。15時からの「てくてくコース」は「由布院四国八十八箇所」の一部を歩いて巡る。参加費700円。いずれも先着15人。

 映画は18時から。83歳から絵を描き始めた由布院の東さんの、最期の半年間を追った「99 NINETY-NINE 東勝吉 99歳孤高の無名画家」を上映する。参加費は任意の「投げ銭」方式。

 9日は13時から「スズさん~昭和の家事と家族の物語~」を上映。昭和30年代まで家庭で普通に行われていた「家事=手仕事」を記録したフィルム映像で、小泉スズさんを中心とした戦前戦後の生活を紹介する。ゲストトークに小泉さんの娘の和子さんと大墻敦監督を迎える。参加費は1,500円。

 18時からの「田園まさに荒れなんとす」(1975年放送)は、由布院のまちづくりに貢献した中谷健太郎さん、溝口薫平さん、志手康二さんの3人を追ったドキュメンタリー。上映後のトークイベントに中谷さんと溝口さんが登壇する。観賞無料。トークイベントは300円。

 「文化記録映画の火を消してはならないと開催に踏み切った」と実行委員会事務局(TEL-080-3906-4424)。実行委員長の大谷隆広さんは「凝縮したスタイルで選んだ3本はどれも秀逸。最終日の由布院のレジェンドによるトークも楽しみにしてほしい」と呼び掛ける。

 映画チケット、まち歩きの予約は由布院観光総合事務所(TEL 0977-85-4464)で受け付ける。

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