大分市の野津原地区を舞台にした周遊型展覧会「のつはるアートコレクション」が8月18日に始まる。大分県内で活動する6人のアーティストがエリア内8カ所に、地域の自然や魅力を表現した壁画やAR(拡張現実)アニメーションなど多様な作品を展示する。
人口減少や少子高齢化が進む地域にアーティストを呼び込み、制作活動やイベントを通して文化・芸術の振興や地域活性化を図る大分市の「アートレジオン推進事業」の一環。
出展者は、旧野津原中部小学校を活用したアトリエ「ななせアートスタジオ」を利用する遠藤ももこさん、山口誠二さん(共に美術家)、芳賀健太さん(画家)、くどうまゆこさん(メディアアーティスト)と、ゲスト参加の芝田知明さん(ステンレス職人)、甲斐哲哉さん(造形家)。地域おこし協力隊の泊麻未さんが全体を調整するディレクターとして参加した。
芳賀さんは野津原公民館で、地域に伝わる「尾を切られた竜」をモチーフにした壁画を制作。くどうさんはのつはる天空広場に、野津原の自然をイメージしたというアニメーションをスマホのARアプリを使って楽しむ作品を用意した。
遠藤さんは野津原市民センターにインスタレーション、山口さんは丸山神社にアクリル画を展示。芝田さんは上原バス停地各区の旧バス回転場など3カ所にステンレスアート、甲斐さんは道の駅のつはるに鉄板を使った大型平面作品を設置する。
車を使った周遊は約2時間。ユーチューブでは全作品の解説や制作の裏側などを紹介する動画も紹介している。泊さんは「『ハロー、のつはる!』がテーマ。野津原地区と、アーティストと作品のハロー(出合い)に加え、新しい野津原とのハローを楽しみに足を運んでもらえれば」と話す。
鑑賞者にはオリジナルグッズを進呈する。野津原支所のインフォメーションで当日撮影した写真3枚以上を提示すると缶バッジ、アンケート回答でクリアファイル、SNSなどへの投稿でトートバッグがもらえる。鑑賞無料。9月20日まで。