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杉乃井ホテル閉館棟で屋内爆破「レア」ロケ 別府市舞台の特撮映画「怪獣ブゴン」撮影

「Hana館」で行われた「セメント爆破」

「Hana館」で行われた「セメント爆破」

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 別府市を舞台とする特撮短編映画「怪獣の湯 大怪獣ブゴン」の屋内爆発シーンの撮影が12月3日、別府温泉杉乃井ホテル(別府市観海寺)であり、1日に閉館した客室棟「Hana館」で「セメント爆破」の仕掛けが炸裂した。

「セメント爆破」の瞬間

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 映画は「別府短編映画制作プロジェクト」の第3弾。伽藍岳から出現したブゴンに地元の青年が立ち上がる王道の怪獣映画。監督はウルトラマンシリーズ作品を数多く手掛ける田口清隆監督で、「ウルトラマンオーブ」のジャグラスジャグラー役などで知られる青柳尊哉さんが主役を務める。

 ブゴンは大分の特撮ファンらで作る「大分怪獣クラブ」が生み出した「豊後の守護神」。身長は60メートルで体重は10万トン。大分名物の鳥天を象徴する「とさか」、高崎山の猿のような「赤い顔」、由布岳などの「背中の火山」が特徴で「口から熱温泉を放出する」。

 撮影は11月23日にスタート。ロケ地はすべて別府で、複数回に分けて行っている。3日は同ホテルで、伽藍岳を背景にブゴンがほえるカットや、戦車からの砲弾がブゴンに当たって跳ね返り、天井を突き破って主人公らの近くで爆発するシーンなどを撮影した。

 爆発シーンの撮影では、閉館したばかりのHana館1階ロビーの柱の根元に火薬とセメントをセット。「本番、よーい、ハイッ」の合図とともに「ドンッ」という音と爆風が起こり、封鎖された空間に煙のような粉じんが立ち込めた。

 一発勝負の撮影を決めた田口監督は「ついこの前まで生きていた高級ホテルを爆破シーンで使えるのは極めてまれ。費用をかけた映画でもできない撮影だと思う。地域の協力が支えるブゴンはすごい」と満足そう。大分怪獣クラブの木本英輔会長は「大変なことになった」と笑いながらも「ブゴンは幸せ」と喜んだ。

 Hana館は1966(昭和41)年開業。55年にわたってホテルの顔として利用されてきたが、建て替えのため12月1日で閉館した。同ホテルではHana館の記録を残そうと映画やドラマ、CMなどのロケを積極的に誘致している。広報担当の藤田せりかさんは、自分たちのホームで行われた貴重な撮影を関係者と共に見守った。「音、振動、粉じん、全てが想像以上で驚いた。映画、ブゴン、別府に貢献するHana館の勇姿を見られてうれしい」と話した。

 撮影は12月4日が最終日。公開は来春のBeppuブルーバード映画祭を予定する。

 「別府短編映画制作プロジェクト」は別府ゆかりの有志でつくる「別府短編映画制作実行委員会」の主催。日本を代表する映画監督が、リレー方式で別府市を舞台とする短編を作る企画で、観光の合間に有名監督が撮った別府ならではの作品を気軽に見てもらう取り組み。第1弾は白石和彌監督、第2弾は土屋哲彦監督。

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