世界的ファッションデザイナー・コシノジュンコさんの創作活動の全貌を紹介する「原点から現点」が4月15日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の1階展示室Aで始まった。
コシノジュンコ「原点から現点」実行委員会などの主催。大分経済新聞など後援。コシノジュンコさん自身をテーマとする展覧会を美術館で開催するのは初めて。
これまでにデザインした衣装、時代を切り取った写真、絵、ファッションショーの映像などの資料約230点を時代ごとに展示。衣装用マネキンは約100体を使っている。
60年代から70年代にかけてのエリアでは、大阪の高校の美術部時代に描いたデッサン、新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞受賞作、大阪万博のコンパニオン用ユニホームなどを展示。東京・青山のポップなブティック時代を伝える多数の写真パネルも掲示している。
「円」と「角」、「赤」と「黒」といった「対極」をコンセプト化した作品や大分開催のきっかけとなった「DRUM TAO」の衣装なども展示。「JAPONISME」のコーナーでは約70メートルにわたる直線のコーナーを展開し、「能」とファッションを融合させた衣装を着せた約30体のマネキンを並べている。
コシノさんは「ファッションショーに足を運ぶ機会は少ないと思う。この展覧会は1ヶ月半ずっと開催しているし、年齢関係なく誰でも来場できる。目の前に並ぶ衣装をじっくり見て刺激を受けてほしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は一般=1,400円、学生・生徒=1,000円、中学生以下無料。5月29日まで。