大分県豊後大野市出身の朝倉文夫(1883~1964)の生誕140周年を記念した展示会「猫と巡る140年、そして現在」が、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)1階の展示室Aで開かれている。大分県立美術館などの主催。大分経済新聞後援。
朝倉は日本の近代彫刻彫塑界をけん引し、1948(昭和23)年に彫刻家として初めて文化勲章を受章。無類の愛猫家としても知られ、猫を題材とした作品を多数残している。
展示は「令和から見た朝倉」をテーマに、時代をたどる形で展開。高さ292センチの「大隈重信像」、ネズミを捕らえた猫を表した「よく獲(え)たり」などの塑像41点を並べている。
大分を拠点に活躍する美術家・安部泰輔さん、絵本作家で美術家のザ・キャビンカンパニー(阿部健太朗さん・吉岡紗希さん)も「朝倉を顕彰する」として参加。それぞれ朝倉作品をオマージュしたオブジェを出展している。
開館時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=1,400円、大学・高校生=1,000円、中学生以下無料。8月15日まで。