自生するハンゲショウの「白化粧」を楽しむ観賞会が6月30日~7月2日、大分市横尾の休耕田を開墾した「うーたの里」で開かれる。
ドクダミ科の多年草。夏至から11日目の「半夏生」(今年は7月2日)の頃に、葉の色が白くなることから、その名が付いた。葉は夏を過ぎると緑色に戻る。大分県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に分類されている。
里は地域住民らでつくる「うーたの会」が2011(平成23)年から管理。自然を守りながらの手入れや、板張り観察道の整備などに取り組んできた。開墾当時はまばらだったというハンゲショウは自然増殖を繰り返し、ここ数年で約2000平方メートルまでに拡大しているという。
イベントに備え、会は雑草を取り除くなどして整備。神宮司昭夫会長(82)は「これだけ広い群生地は珍しいと思う。自然の美しさを楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は3日間とも9時~16時。参加無料。抽選で15人に陶器の絵皿を進呈する。7月1日は尺八、2日はオカリナの演奏会も開く。時間はいずれも10時30分~。