大分県玖珠町出身の口演童話家・久留島武彦(1874~1960年)の作品を題材に同町の「杉ノ子こども園」(玖珠町戸畑)の園児がおやつを作る催し「久留島武彦の絵本『ゆめうりふくろう』の世界おやつ発表会」が3月13日、行われた。
発表会には立松食育研究所が協力した。「ゆめうりふくろう」は森にすむフクロウが、子どもが見た夢を集め、その夢で森の動物を幸せにするというストーリー。お菓子作りは卒園記念として実施。年長クラスの5人が参加し、唐揚げやおにぎり、イチゴ、パイナップル、チョコレート菓子などを使い、玖珠町の山々や鉄道をモチーフに「夢の世界」を完成させた。
完成後には年少児のほか、就学先の北山田小の児童も来園。「きれい」「すごい」などの言葉を受け、年長児たちは笑顔を見せた。
松本亜火里園長は「友達と協力しながらイメージを実現する楽しさや達成感を得られたのでは。久留島武彦の歴史や自分たちが育つ地域の良さも感じられたと思う」と振り返る。