大分のご当地アイドル「SPATIO(スパティオ)」が6月から、新メンバーを加えた4人体制でライブに臨んでいる。
SPATIOは2011(平成23)年、タレントの阿部華也子さんを含む5人体制でスタート。メンバーは主に中高生で、学業のない休日に県内外でライブ活動を行っている。オリジナル曲は14曲。顔ぶれを変えながら存続し、結成10年時に日本ご当地アイドル活性協会から「ご当地アイドル殿堂入り」に認定された。メンバーの多くは受験準備で高校2年までに卒業するケースが多い。
今年3月に卒業生を送り出し、今年4月からはあいなさん、さきさん、あやかさんの3人で活動していたが、6月に研修生グループから、もかさんが昇格する形で再度4人体制となった。
6月2日は大分音楽館(大分市都町)で新体制デビューライブがあり、全5曲を披露した。曲間のトークで、もかさんは「思っていた以上に歌詞と音程を覚えるが難しかった」と話し、駆けつけたファンに「盛り上がれますか?」「声出せますか?」と初の「あおり」にも挑戦。アンコール時には「緊張したけど、楽しかった」と笑顔で応えた。
新体制でスタートを切ったが、中学3年のあいなさん、あやかさん、もかさんには来春の高校受験が控えており、受験勉強に集中するため10月下旬から約5カ月間、グループ活動を一時休止する。ライブの終わりに、あいなさんは「3月になったら帰ってくる。活動休止までライブはたくさんあるから応援してほしい」と呼びかけた。
運営側は「学業優先を掲げて活動しているSPATIOにとっては避けては通れない道。活動休止までのスケジュールを全力でこなしていくしかない」としている。