写真を素材としたデジタルアートを紹介する「妖(あやかし)の森&戸崎恵子創作展」が6月11日、大分市荷揚複合公共施設(大分市荷揚町)のコモンスペースで始まった。
戸崎さんは大分市の写真家。撮影した写真などを画像編集ソフトで加工する手法で独自のアートを作り上げている。大分市と別府市で写真教室を主宰。大分県美術協会写真部会事務局長。
1階会場に、写真とAIを使い、子リスを主役に仕立てた絵本のパネル50枚と戸崎さんの写真約50点を展示している。
戸崎さんの作品は複数の写真を合成して手を加えて作ることから、「絵画のような複雑な表情」が特徴だという。秋の森の中でチェロやギターを奏でるウサギ人間、青色の形状に具象化されたコロナウイルスと向き合う前時代の医師など、その作風は独特。「頭の中でイメージしたものを撮りに行き、絵を描くように加工している。幻想的でちょっと不思議な感覚を楽しんでほしい」と話す。
2階のスペースでは戸崎さん主宰の教室の生徒の作品展も開催。30人の作品約100点を展示している。
6月16日と23日には、写真撮影などを指導するスマホ講習会を開く。開催時間は両日とも10時30分~と14時~の2回。参加費は500円で、高校生以下は無料。当日30分前まで予約を受け付ける。
開場時間は10時~17時。観覧無料。6月30日まで。同施設は今年3月にオープン。コモンスペースでは絵画、彫刻、書、写真などの創作活動を発表する場として、個人やグループで展覧会やイベントなどを開くことができる。