別府の明豊高校(別府市野口原)で6月19日・20日、「キッチンカー」の就業体験があった。
高大連携クラス2年生52人を対象としたインターンシップの一環で、百貨店や観光施設などの実習先に加える形で初めて導入した。
校内の広場にラーメン、ハンバーガー、揚げ物を販売するキッチンカー3台を招き、「明豊マルシェ」として昼休みに生徒や教師に販売。2日間で12人が販売ブースのテント張り、食事場所の準備、販売、接客、会計、後片付けなど一連の工程を学んだ。
19日は女子3人、男子2人が参加。それぞれの車にできた列を前に、手分けして揚げたての唐揚げをカップに入れて手渡したり、ラーメンの会計をしたりした。
柳樂光太郎さんは、ワンオペレーションの唐揚げキッチンカーで販売を補助。「1人で全ての作業を切り盛りするのは大変だと痛感した」と額の汗を拭った。ハンバーガーの注文受けなどをこなした稲葉みきさんは「オーダーを聞いてすぐに対応するのが難しかったが、接客は楽しかった」と振り返った。
担当した戸高智幸教諭は「人、物、費用の使い方に準備から引き継ぎまでなど、イベントをゼロから作っていく工程を体感してほしいと思っていた。今後につながる多様なことを学べたと思う」と話す。