臼杵市の野津南保育園(白杵市野津町野津市)で8月2日、「吉四六(きっちょむ)さんの頓知のきいた野菜料理教室」が行われた。
地元に伝わる民話の主人公・吉四六さんを園のシンボルマークとしている同園。料理教室は「吉四六さんのように創造性豊かに育ってほしい」と立松食育研究所の協力で初めて開いた。
料理に使うキャベツ、ナス、サツマイモ、トマト、ジャガイモ、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ニンジンは全て地元・野津産。事前に4、5歳児9人に好きな野菜を選んでもらい、どうやって食べたいかを絵に描いてもらった。
当日は児童8人が調理に挑戦。職員らに手伝ってもらいながら、ドライフルーツのリンゴとパイナップルを入れたジャガイモコロッケ、細長いナスをヘビに例えたナスの豚肉巻き、スライスしたトマトの上に駄菓子をのせたカナッペなど9品を約1時間かけて完成させた。
食事会で子どもたちはそれぞれが作った料理を少しずつ味わい、「全部おいしい」「お菓子があるのがうれしい」などと喜びの表情を見せた。
後藤敦子園長は作務衣(さむえ)姿の吉四六さんに扮(ふん)して調理を応援。「大人では考えられないようなアイデアがたくさん出てきて驚いた。子どもたちの想像力はすごい」と話した。