
大分市の田北調理師専門学校(府内町2、TEL 097-532-2803)で2月1日、生徒たちが親族らに自分たちが作った料理を振る舞う食事会があった。
講義で培った知識や技術を発表し、関係者に成長と感謝を伝える場で「田北作品~感謝の集大成~」として開いた。
1年制と2年制の卒業生25人を含む29人が日本料理2、中国料理2、西洋料理の5グループに分かれ、前菜からデザートまでの5品のコースを考案。当日は調理、盛り付け、配膳、料理説明、茶のサービス、食器の片付けなど、実店舗の流れを想定して臨んだ。
1年制コースの杉村咲弥さんは中国料理の鳥団子とシイタケのスープを調理。「シイタケの苦味を出さずにだしを取るのが難しく試作で苦労したが、今日は最高に上手くできた」と笑顔を見せた。2年制コースで今年卒業の大野想結さんは会場には母親を招待した。「少し恥ずかしい気もしたが、調理からサービスまでの現場を体験できたのは貴重だった。西洋料理のシェフとして頑張っていきたい」と話した。
親のほか、外部講師や知人ら34人が来校。指定された席に座り、次々と運ばれてくるコース料理を味わった。中国料理を作った男子生徒の父親は「店の味と言えるほどおいしかった。自分の店を持ちたいと言っているので応援したい」と話した。