
大分県とサンリオキャラクターパーク「ハーモニーランド」(日出町)を運営するサンリオエンターテイメント(東京都多摩市)は3月17日、大阪・関西万博の期間中、大分空港に「大分ハローキティ空港」の愛称を用いると発表した。
12月2日に結んだ観光促進と地域活性化を目的とする包括連携協定の一環で、大阪・関西万博(4月13日~10月13日)に合わせた観光キャンペーンの第1弾。万博開催中に同社の人気キャラクターをPRに使うことで、国内外からの観光客誘致、「大分のハーモニーランド」の知名度アップなどを図る。大分空港に愛称が付くのは初めてで、同社がハローキティを空港の愛称に使うのも初。
コンセプトは「世界でいちばん、あたたまる空港へ。」。大分の温泉、郷土料理、おもてなしなどをイメージして考案した。ハローキティと飛行機のデザインに「OITA HELLO KITTY AIRPORT」の文字を添えたオリジナルロゴも制作。サンリオキャラクターと温泉、カボス、鳥天、シイタケなどを合わせた大分ならではのロゴも作り、旗や限定グッズなどに使う。
到着ロビーなどを中心にターミナル内をサンリオキャラクターグッズで装飾。ハローキティをあしらった「風呂桶」フォトスポットを設け、ターミナルの出口には大型の看板も設置する。4月13日は空港でオープニングセレモニーを開催する。
このほかキャンペーン中、県観光公式SNSでハーモニーランドなどの観光情報をインバウンド向けに発信。8月からは、「大分空港~杵築駅~ハーモニーランド」間でシャトルバスの実証運行を行う。9月3日~5日は大阪・関西万博会場の大分県ブースにハーモニーランドのPRコーナーを設置。10月13日は自転車競技「マイナビ ツール・ド・九州2025」との連携イベントも実施する。
3月17日に県庁で開かれた記者会見で佐藤樹一郎知事がキャンペーン内容を説明し、「この機会に大分の魅力を国内外に発信したい。訪れてみたい地域として選んでもらい、さまざまなスポットを巡ってもらえれば」とあいさつ。サンリオエンターテイメントの小巻亜矢社長は「サンリオキャラクターが観光誘致に役立てば。空港とハローキティという資源のコラボレーションで大分を盛り上げたい」と意気込みを見せた。